多くの人から話を聞けばいろんな顔が見えてくる?思わぬラストに視聴者も大興奮。
23日放送のドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)の7話「引越し決めました…4人の知らない秘密」。
主人公たちのそれぞれの大切な人について、ある疑惑が浮上。そして物語は衝撃展開に…視聴者を巻き込んで白熱したゆくえたちの議論に、SNSではさまざまな意見が飛び交いました(ネタバレを含みます)。
■間違いはどっち?
ある日の美容院にて、夜々(今田美桜)は小さな女の子のヘアカットを担当することに。施術の間に読む絵本を出したところ、その子は間違い探しの本を選択。ところが、すぐに少女は「どっちが正解でどっちが間違い?」と、似たような絵が描かれた本を夜々に向けるのでした。そして夜々は「たしかに…」と、困惑してしまいます。
一方その頃、紅葉(神尾楓珠)はアルバイト先の後輩に、後輩の元元カノとバイト仲間が付き合っていたという愚痴を聞かされていました。後輩曰く、自分と付き合っていたときは超インドアだったのに、バイト仲間と付き合い出すとグランピングに出掛けるようなアウトドアになっていた、と。2か月前に別れたばかりの彼女が、付き合う相手によって性格を変えていると怒る後輩の話に、紅葉もびっくりするのでした。
■4人がそれぞに大切に思う人
1人で住むには広すぎる今の家を、前に住んでいた人から買い戻したいと言われた椿(松下洸平)は、ついに引っ越すことを決意。前の住人は紅葉が探していた人でもあるため、不動産会社に買い手の名前を聞くと…ここから物語は思わぬ方向に進むのでした。
紅葉が家に来た日、以前の住人について椿は話し始めます。「前に住んでた人、ずっと会いたかった知り合いでした」と。中学の同級生で、周りからは知られていなかったが実は仲が良かったのだと言います。そして、珍しい名前で「美鳥」と書くのだとも。
すると紅葉は、自分が探している人も美鳥だと驚きます。紅葉の大切な人の名前は小花美鳥で、椿がシキさんと苗字で呼んでいたために、まさか名前が同じだとは思っていなかったのです。
そして、椿の家に向かっていたゆくえ(多部未華子)と夜々も、ゆくえが高校時代通っていた塾の先生をちゃん付けで呼んでいた話から、その先生の名前がミドリであること、そして夜々の大好きな従姉妹の名前もミドリであるという話で盛り上がっていました。
そして全員が合流すると、それぞれの大切な”美鳥ちゃん”が同じ人ではないかという話に…!
椿から見たその人は、当時は荒れていてほとんど学校に来ず、来る時は誰かしらを殴っていたと聞いたと言います。夜々が知っている美鳥は、ぽわぽわした優しい人で、将棋を教えてくれたのも美鳥だったのだそう。ずっとイライラして不機嫌な人だと語るのは紅葉。美鳥ちゃんが元ヤンは絶対にないと言うゆくえ。
結局、それぞれが知っている”美鳥ちゃん像”がバラバラだったために、本当に同一人物なのか最後まで結論は出ませんでした。
■当たり前に気付いたとの声も
1話から4人の会話の中で登場していたにも関わらず、誰も同じ人だとは疑わなかったその人、”美鳥”。まさかのラストに視聴者も驚きが隠せない様子で、たくさんのコメントが寄せられました。
「4人一致で同じみどりさんでもみんな見え方が違った。どんな人かまだわからないうちから相手の人を思い込みで作りあげちゃいけないなっておもった」「美鳥さんへの印象が各々違うのはそれはそうだよなという感じ。裏表とかそういうのではなく、接する場所や状況、立場が違えば見え方が変わるのはある意味当たり前。みんなそうだと思う」「みんな同じ美鳥ちゃんのことを話してるのに、いつごろ、誰が、どんな立場で、どんな状況で接したかで別人の話みたいに聞こえる。自身に置き換えると当たり前って思うのに、自分以外の話となるとなかなか受け入れられないの面白い」といった、思い込みについて納得する声などが多かったよう。
自分が抱いていたイメージや持っていた答えが正しいと思ってしまうのは、日常においてよくあることではないでしょうか。でも、間違い探しの正解が明確ではないのと同様に、物事の正誤は見る角度で変化するもの。紅葉の後輩の元元カノがたった2か月でアウトドアになったのも、後輩が勝手に「彼女はインドアだ」と決めつけていただけかもしれませんね。
次週8話は、11/30(木)22時〜放送です!