新年を迎えて、「今年も良い一年になりますように」と願った方も多いことかと思います。年始のご挨拶やギフトに、縁起物がモチーフになった焼菓子を贈って相手の幸せも願ってみませんか。
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第62回目は「Le Sucre Sucre(ル シュクル シュクル)」の「オマージュ(サブレ&クッキー)缶入り」をご紹介します。
洋菓子界の巨匠による、ヨーロッパの伝統を大切にした洋菓子店
“背中に幸福をのせて運ぶ”と、ヨーロッパで幸運のシンボルとされているハリネズミ。そんな縁起のいいモチーフの「オマージュ(サブレ&クッキー)缶入り」は、ペールグリーンを基調とした缶にパティシエの格好をしたハリネズミが愛らしく、思わず笑みがこぼれそうになります。
ハリネズミが乗っているのは、フランス東部のサヴォア地方に古くから伝わる王冠型の伝統菓子「ビスキュイ・ド・サヴォア」。しっとりした口当たりの素朴な味わいのケーキです。
このクッキー缶を手がけている「ル シュクル シュクル」は、大阪府池田市に店を構える洋菓子店。オーナーの山田 亨シェフは、ベルギー王室御用達の「ヴィタメール」や「アンテノール」などを展開するエーデルワイスグループで長年グランシェフを務めた方です。
ヨーロッパで修業中に各国の洋菓子のもつ歴史や背景に深く感銘したことから、山田シェフが作るお菓子やパッケージにはヨーロッパの伝統を感じられるエッセンスが散りばめられています。
「オマージュ(サブレ&クッキー)缶入り」には、現代の洋菓子の基盤を作り上げてきたヨーロッパのパティシエへの敬意が込められています。
シンプルながらも滋味深い、伝統菓子を取り入れたクッキー
蓋を開けると甘い香りがふわっと広がり、ぎっしりと詰まった10種のクッキーに心ときめきます。ハリネズミの形をした「サブレママン」はフランスの友人のママが得意とする代々作られてきたサブレで、あまりの美味しさにレシピを教わり極力再現したものなのだとか。
ザックリとした食感と共に芳醇なバターがまっすぐ伝わってくるフランス ・ブルターニュ地方の郷土菓子「ガレット ブルトンヌ」、スパイスとバターの香りが心地よく漂うベルギーの伝統菓子「スペキュロス」、お砂糖の甘味と口どけが幸せなフランス・パリの伝統菓子「シュクセ パニーユ」、アーモンドの香ばしさやカリッとした食感が合間につまむのにぴったりな「アマンド グラッセ」はヨーロッパで学んだそのままのレシピで作られています。
そのほか、オーツ麦がザクザクした食感を生み出した「ハニーオートミール」、フランボワーズジャムが華やかなお花形のバターサブレ「フルールフランボワーズ」など、一つ一つから職人の丁寧な手仕事を感じられます。
日本とヨーロッパ、両方のお菓子作りを知り尽くしている山田シェフだからこそ生み出せたシンプルでベーシックな美味しさは、老若男女どなたにもおすすめです。
ギフトに選んだら喜ばれるのはもちろん、今年一年の幸福を願いながらお家でゆっくりとティータイムを楽しむのもいいですね。