なんだか朝から心がどんより。毎日幸せが感じられない……そんなあなたへ。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんから「幸福度が上がる3つの方法」を教えてもらいましょう。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度を上げる方法3つ
幸福度を上げる方法は実は簡単なことばかり。すぐに取り入れられる方法をお届けします。
全てに共通する大切なポイントは継続すること! これから挙げる項目をまずは1週間続けてみましょう。
1.新しい経験を取り入れる
新しいお店や、素敵だなと思った新しいカフェに出かけるとき、話題の新メニューをオーダーする時を想像してみてください。どんな気持ちになっていますか?
どうでしょう。なんだかワクワクしませんか?
私たちの脳は、新しい経験をすると幸福感がアップすることが明らかになっています。ポイントは、遠いとか金額が高いは関係なく、多様であること。
新しい趣味を始めるとか、新しい場所に行くというハードルが高いものでなくても、通勤の道を変える。いつもと違う食器を使ってみる。いつもと違う時間に家を出てみる。いつもと違うスーパーで買い物をしてみる。こういったことも、新しい経験を増やすことになります。
日常の中の一部を変化させることで、新しい経験は意外にたくさん増やせるのです。何を変えていくのか、考えることから楽しんでみましょう。
2.プラスの感情で自分と人にプレゼントを
幸福について研究をしている、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の心理学者エリザベス・ダン博士は、共同研究者とともに 「お金を人のために使うことは 幸福度を高める」という論文をサイエンス誌で発表しています。
寄付やプレゼントをすると、幸福ホルモンが出ることが分かっているのです。ポイントは、その人が喜んでくれたら「役に立ったな」と感じられること。
もちろん自分へのご褒美も効果があります。がんばったご褒美に自分のために買ったスイーツに対して「また太っちゃう」「高い買い物をした」なんて罪悪感やマイナス感情を持っていないでしょうか。
自分や人が喜ぶことにお金を使ったときの幸せな感情をじっくり味わいましょう。
プレゼントに金額は関係ありません。少額でも、気持ちだけでも十分です。
感謝の言葉を伝えることも、相手が喜ぶ循環が生まれるので有益です。プラスの感情や循環は、毎日自分で作れることを知っておいてくださいね。
3.朝の太陽を浴びる+歩く
健康な状態を当たり前だと感じていると、有難さに気づけません。ひどい頭痛を感じながら「幸せだな~」とは思えませんし、気力がない状態で幸福感を持つのも難しいですよね。心身の健康があってこその幸福感です。
ぜひ、朝日を浴びながら散歩をしてみてください。朝の散歩は、ネガティブな感情を切り替えることもでき、脳にも心身にも良いことがわかっています。
わざわざ散歩の時間が取れないという人は、通勤の際に歩く距離を長くする、地下道ではなく地上の道に変える。少し遠いスーパーで買い物するなどに切り替えると、1つ目に挙げた「新しい経験を増やす」も兼用できるので一石二鳥です。
幸せは広がっていく
幸せを感じている状態は、あなたの仕事や勉強にもプラスの影響を与え、成功に導くという研究結果が出ています。
「お金がないから」「時間がないから」「幸福度を自分であげるのは無理だ」と思われる人がいるかもしれませんが、実際はそうではありません。
お金がなくても出来ること、スマホを見る10分だけ違う時間に変えるだけでも取り入れられることばかりです。
ぜひ、できるポイントを取り入れてくださいね!