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美しきスケーター 高橋大輔さんスペシャルインタビュー 「僕がネイルを彩る理由」

エンタメ
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MAQUIA創刊20周年タグライン「明日の私をMAKEしよう」をテーマに、自分らしい美しさを体現している方々にインタビュー。今回は、スケート人生30年を迎えたプロフィギュアスケーターの高橋大輔さんが登場。昨年、競技者として2度目の引退をし、その美容感度の高さも注目の的。高橋さんの美の源泉となっているジェルネイルに込められた想いとは?

高橋大輔さんがジェルネイルを始めたきっかけ

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競技者として活動中は国内外を問わず、移動が多く、生活の中で制限を受けることが多かったという高橋さん。定期的に通うことが求められるネイルサロンや脱毛サロンも以前はできなかったことだ。「引退して時間的に余裕ができて、まずジェルネイルをしてみたいなぁ……と。爪を噛む癖があったのでそれを止めるために始めたのですが、最初に塗ってもらったときに、指に色があるのが新鮮で。最初の頃はずっと指先を見てましたね。気持ちが上がります。今ではすっかりハマッて完全に趣味です(笑)」。

男っぽい手指には寒色系が似合うと思う

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撮影時はシルバーとホワイトのマーブル模様のジェルネイルで現れた高橋さん。この日は福岡でのイベントを終え、撮影翌日がネイルチェンジの予定とのこと。デザインのこだわりを伺うと、「ネイルを始めたのが引退した昨年の5月だったこともあり、夏に向けて“派手にしてやろう”と。洋服が黒っぽいもの一辺倒なので、小物はカラフルな色のものを選ぶようにしていて。ネイルの色もそんな感じなのですが、マットな質感があまり自分の好みでなく、柄柄したデザインが好きなのかも。意外と赤やピンクは自分の手には似合わなくて。手指が男っぽいせいだと思います。あったかい色ではなく、白だったり、ブルーだったり、冷たい寒色系が自分の指にはしっくりきます」。

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翌日、カラーチェンジした後のデザインがこちら。撮影の日は「シンプルなシルバーにしようかなと今は思っていますが、基本、派手な柄好きなので、どうなるかな」と仰っていた通り、グレーをベースにした右と左でアクセントカラーを変えたバイカラーのデザインに。黒のレザーのトップスになじみつつ映えるデザイン、素敵♡

全身脱毛を始めたら、体のニキビが減ってきた

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引退して、まずやってみようと思ったのが自分磨きだそう。「引退してこれから新たに始めるきっかけとして自分自身を変えていきたいと思っていたタイミングで、まず全身脱毛を始めました。これがとてもよくて、体にニキビができるタイプだったのですが、減ったんですよね。スキンケアはわりとちゃんとしますね。年を重ねてもナチュラルにきれいに老けたいんです。年齢なりにきれいに老けていくためにもそこは頑張りたい。美容って肌がきれいになるなどやれば自分に返ってくるし、それが自信になるのがいいですよね。メイクはしてもあんまり映えない顔っていうか、自分の中でメイクした顔がしっくりこない。ですからスキンケアをちゃんとして肌をきれいに保っておけばいいかって。香水はつけますね。わりと変えられないタイプで、ずっと同じものを使っています。メンズっぽいものよりはレディースのフローラルノートが好きで、今はマルジェラのレプリカ フラワーマーケットを愛用しています」。

高橋さんのスキンケアルーティン

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「リードルショット→化粧水→パック→その間にボディクリーム→再び化粧水→美容液→ここまでのスキンケアを一旦ティッシュオフ→クリーム。最近は日焼け止めもつけるようになりました。後はリファのシャワーヘッドを炭酸ミストに切り替えて、肌に当てて擦らずにじっくりと汚れを落とすのが肌にとってすごくいいです」。

「人と比べつつ、自分なりの美しさを持っている人」が素敵だと思う

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「人間だからジェラシーとか負の感情ってどうしてもあると思います。でもそれさえも自分を高める活力に変えられれば。遊びでも仕事でも全力で楽しんでいる人が僕の考える美しい人かな。人と比べながらも自分なりのかっこよさ、可愛さ、美しさがあればいい。人生で起こるすべてのことは、全部、自分で選んでやったこと。それが全部、自分に返ってくる。人のせいにしたくなることもたまにはあるかもしれないけど、最終的に自分がやった結果だと思って行動できる人が美しいのだと思います」。

明日の高橋大輔を作るもの

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「僕自身は何かをやりたいと強く思うほど意欲的なタイプではないです。でも色々な方々に声をかけていただき、そのオファーは“やったことがなくてちょっと怖いな”と思うことがあっても基本やらせていただく。できないことができるようになることで、自分もまだ知らない自分を発見できる。そういうことが今は楽しみです。また誰かと一緒に時間をかけて目標に向かって何かを作り上げていくという作業がとても好きで、それを一緒にやってくれる仲間という存在から刺激を受けています」。

とにかく謙虚で、言葉の一つ一つに相手への優しさを感じる人だった。1度目の引退で消化しきれなかった競技スケーターとしての想いを、32歳で現役に復帰し、アイスダンスという新しいジャンルへの挑戦も果たして、とことんやりきった。今はスケートを軸にしながら、プライベートに仕事にワクワクしながら過ごしているという。その充実ぶりが肌に顔つきに現れていた。エンターテイメントの世界で、競技者時代と同等、いやそれ以上に輝く高橋大輔を見られる同時代に生きている幸せを感じてほしい。

高橋大輔
1986年3月16日岡山県倉敷市生まれ。7歳でスケートを始め、ジュニアのころから才能を現す。シングルのフィギュアスケーターとして2006年トリノオリンピック出場、2010年バンクーバー五輪、日本男子初の銅メダル獲得。2014年ソチオリンピック出場後、引退。一度スケートを離れた後、2018年、競技へ復帰。その年の全日本選手権で2位となる。2020年からアイスダンスのスケーターに転身。2022年全日本選手権優勝。2023年現役を引退し、ソロ及び村元哉中とカップルを組むショースケーターとして意欲的に活動中。2024年6月8日~11日@横浜アリーナにて宮本亞門演出「氷艶2024ー十字屋のキセキー」が予定されている。

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撮影/柴田フミコ
ヘア&メイク/宇田川恵司〈heliotrope〉
スタイリスト/折原美奈子
取材・文/平 輝乃  企画・構成/横山由佳〈MAQUIA〉

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