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[メゾン マルジェラのタビシリーズ]大人のおしゃれ先輩に聞く「失敗しないマイ・一生名品」vol.7 スタイリスト斉藤くみさん

確固たる個性と審美眼を持つ、大人のおしゃれプロが手に入れた“真の一生もの”とは? 出合ったストーリーやお気に入りのポイント、今も愛用している理由とともに、“マイ・一生名品”を紹介。スタイリスト斉藤くみさんの一生名品は?

1 メゾン マルジェラのタビ、最初に手に入れたのはいつ?

「最初の一足を手に入れたのは高校生のとき。バイトしていたセレクトショップで取り扱っていて、憧れ続けていたもの。バイト代を一生懸命貯めて、黒のバレエシューズを手に入れました。今では履きやすい靴の代名詞みたいなタビですが、当時は今と比べてレザーが硬く、最初は靴擦れするのが前提みたいな感じ(笑)。それでもどうしても履きたかったので、痛くても頑張って履いていました。その後も黒のバレエシューズを履き潰しては買う、の繰り返しで、タビはいつでも私のワードローブにある感じでした。」

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斉藤さんのタビコレクションの一部! シーズンカラーや珍しい色を見つけると、思わず欲しくなってしまうのだそう。靴/メゾン マルジェラ

2 タビシリーズが増えていった理由とは?

「さりげなくエッジが効いたデザインがもちろん大好きなのですが、やっぱりここまで愛用し続けている理由には、履きやすさも大きいと思います。フラットだけでなく、ヒールがあるタイプも本当に履きやすい! タビならヒール靴でも本気で走れると思う(笑)。立ち仕事が多い日でもまったく疲れません。私は40サイズと足が大きく、靴探しは苦労が多いんですが、マルジェラは大きいサイズまであるのでその点も安心です。」

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「ヒールの高さ違いで、何足も持っているブーツ。アイボリーやベージュなどのニュアンスカラーも合わせやすくて使える!」靴/メゾン マルジェラ

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「ローファータイプはさらに履きやすく、マニッシュに仕上がります。」靴/メゾン マルジェラ

3 タビシリーズが“一生名品”になった理由

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「ミュールタイプのほか、最近サイドゴアブーツも登場! コレクションに追加しました。ブーツもサイドゴアになるだけで、着こなしが今年のバランスに。こんなふうに、タビのディテールの中でアップデートされているのも魅力」靴/メゾンマルジェラ

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「ジャケットとデニムの足もとに。ひとさじのモード感と個性を添えてくれます。」靴/メゾン マルジェラ ジャケット・デニム/ReNAVE スウェット/ヴィンテージショップで購入 バッグ/ザ・ロウ

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「娘と娘のお友達が、私のタビブーツを履いてファッションショー。子供心にも、この靴のかっこよさや魅力がわかるみたいです(笑)」靴/メゾン マルジェラ

「履き続けることでどんどん足に馴染み、履き潰したくらいでもそれが味になって、カッコよく決まる靴なんてそうそうないと思います。昔は年季が入っているのこそいい、っていう時代もあったくらい。
気づけば30年近く愛用しているのですが、シューズブランドでもない靴がここまで愛され続けているのって、本当にすごいな、と思います。デザインが変わることなく、さらにバリエーションがどんどん増えて、ファンが増えていって。
私も年齢を重ね、好きな服のテイストも少しずつ変化していく中で、この靴だけはずっと好きで履き続けているんですから。これはもう、本気の一生名品だな、と思います。
そういえば先日、小学生の娘のお友達が遊びに来たときに、私のシューズクローゼットから勝手に靴を選んでファッションショーを始めたんです(笑)。そうしたら、誰が教えたわけでもないのに、全員がタビのブーツを選んでうれしそうに履いていて! いわゆる王道のパンプスや、もっと可愛い色のものもあるのに。子供の心にも、やっぱりこの靴は魅力があるんだなと、改めてタビのパワーを感じたところです。」

メゾン マルジェラの公式サイトはこちら

取材・文/発田美穂

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