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今話題の「スペパ」とは? コスパ・タイパを超える空間対効果の考え方

ライフスタイル

今、注目されている「スペパ」!

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皆さんは「スぺパ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?費用対効果の「コスパ」・時間対効果の「タイパ」に続き、現在注目を集めているのが、空間の効率化を追求する「スペパ」という考え方です。テレビ番組や雑誌などで特集が組まれるほか、SNSを通じて若い世代の間でも注目されています。 本記事では、スペパの意味や特徴、コスパ・タイパとの違い、スぺパを高めて毎日の暮らしを充実させる方法なども詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

スペパの意味とは?

スペパとは、「空間対効果」と和訳される「Space performance(スペースパフォーマンス)」という言葉の略で、限られた空間を有効に活用し、どれだけパフォーマンス(快適さ)が得られるかを表します。元は「費用対効果」を意味するコスパから派生した言葉。近年の地価の上昇や建築材料の高騰などの影響で、住宅の広さもコンパクト化が進んでいる中、限られた空間を有効活用してどれだけ快適な暮らしができるかという「スぺパ」という概念が注目されているのです。

スペパって知ってる?に関するアンケート結果

スぺパといっても認知度はまだそこまで高くありません。では、どのくらいの人がスぺパという言葉を知っているのでしょうか?今回は、関東在住の方を中心にスぺパという言葉がどの程度認知されているのか見ていきましょう。

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prtimes.jp

関東地域でスペパという言葉を知っている方は、およそ3割弱という結果でした。23区内が最も認知度が高く(4割)、その中でも単身向けマンションに住んでいる方の割合が多い結果となっています。都市部では居住スペースが限られてくることもあり、スぺパの認知度が高くなっているのでしょう。

スペパとはどんなメリットがある?

スぺパを重視することには、どんなメリットがあるのでしょうか?スぺパは限られた空間を有効的に活用するため、さまざまなものを処分する必要がでてきます。そのため、自分の生活の中で「不要」なものが何かを知るきっかけになるでしょう。他にも、一台数役の機能を持つ多機能な家電に取り替えることで、空間をスッキリとみせることができます。空間を上手に使うことで、デッドスペースを極力減らし、生活の質も向上させることができるでしょう。

スペパのデメリットとは?

メリットだけではなく、スぺパのデメリットも確認しておきましょう。スぺパは重視しすぎると、効率の良さから遠のいてしまう可能性があるので注意が必要です。例えば、必要以上に多くの収納アイテムを取り入れれば、そのせいで部屋が狭く感じることがでてきます。また、多機能な家電を揃えるとなると、初期費用もそれなりにかかってくるでしょう。長い目で見ればその費用も一時的なものに過ぎませんが、一時の支出は増えることになります。スぺパを重視する場合は、購入するものが本当に必要かどうか今一度よく考えてみてください。

スペパが注目されるのはなぜ?

①住宅床面積の縮小

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スぺパが注目される理由の一つとして、都市部の住居の狭小化が挙げられます。昨今の円安、地価上昇、建築資材高騰のあおりを受け、住宅面積は縮小傾向にあります。そのため、限られたスペースを効率よく使用し、限られた中で快適に暮らせるように、スペパを念頭に置いた家具の配置や空間デザインが重要視されるようになってきました。

②リモートワークの増加

新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、リモートワーク(テレワーク)を採用する企業が増加したことも、スペパに関する意識が高まった要因に挙げられます。自宅が「住まい」だけでなく「職場」の役割を求められるようになったことで、いかに空間を効率よく使用するかが重要視されるようになったといえるでしょう。

③ミニマリスト的な価値観の普及

スぺパの考え方は、余計なモノは持たずに必要最低限のモノで暮らす「ミニマリスト」の考え方に通ずるものがあります。ミニマリストという価値観は、近年若者の間で広まってきました。必要最低限のものに囲まれた暮らし方は、限られた空間を見直すことに繋がります。若者の中で重要視される価値観が「もの」から「体験」へと移行されてきたことも、スぺパが注目されるようになった要因のひとつといえるでしょう。

スペパとコスパ・タイパはどう違うの?

① スペパとコスパの違いとは?

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スペパという言葉は知らなくても、コスパという言葉なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?コスパは、「Cost performance(コストパフォーマンス)」の略で、支払った金額に見合う効果や満足度、つまり「費用対効果」を意味します。それに対しスぺパは、空間に対しての効果や満足度、つまり「空間対効果」を意味するのです。コスパとスペパはそれぞれ費用、空間という異なる次元から効率を考える言葉ですが、どちらも効率性を追求する際の指標として使われます。

② スペパとタイパの違いとは?

タイパとは、「Time performance(タイムパフォーマンス)」の略で、費やした時間に見合う効果や満足度、つまり「時間対効果」を意味します。近年では、IT技術などの向上やデジタルツールの普及により、短い時間の中でタイムパフォーマンスを上げることができるようになりました。効率的により多くの情報を収集したい人は今後も増加傾向にあるため、タイパも引き続き注目される言葉となるでしょう。タイパもスぺパも、与えられた条件の下で無駄を最小限に抑え、最大限の成果を引き出すという考え方において共通しています。

スペパを高めるための具体的な方法

① 空間の使い方を見直す

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1Rや1Kなど部屋数が限られている間取りであっても、家具の使い方を工夫すれば、空間の使い方に幅を持たせることができます。例えば、1つの部屋の中でもパーテーションや目隠しとなる棚を間仕切りにして、寝室とリビングルームを分けることも可能です。間取りにとらわれない自由な空間の使い方を取り入れることも、スペパにつながるのです。また、狭い部屋では壁一面に一体化した壁面収納を備え付けると、生活空間をそこまで圧迫せずに収納を増やすことができます。壁面は、収納スペースとして非常に有効な場所なので、ぜひ積極的に活用しましょう。

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