リウェア開発者さんにインタビューしました!
服好きさん歓喜の“再生柔軟剤”の開発秘話がいっぱい
お洗濯界に‟再生柔軟剤”という新たな概念をもたらしたリウェア。「そんなことできるの?」とロカリ編集部も半信半疑で使用してみましたが、洗濯を重ねて“くたくた&ぱさぱさ”になった衣類がふっくらしたことに感激してしまいました。どういう発想からどんな風に生まれた商品なのか知りたくなり、開発をご担当されたI-neの新規事業開発室の開発担当・中西さんにお話を伺いました。
株式会社I-ne
新規事業開発室 開発担当 中西孝夫
2016年入社。これまでBOTANISTや飲料などの開発に携わり、現在新規事業開発室の商品を担当。
商品コンセプト、処方や香りの考案、発売までのプロダクト完成に向けた進行を担う。
ーーリウェアの開発背景に「衣類を長く大切に使う」視点があったとのことですが、その視点に至ったきっかけを教えてください。
柔軟剤の商品企画を始めると決まってから、「本当に良い香りだけに特化させてつくる」や「植物由来の原料だけでつくる」など、さまざまな柔軟剤のコンセプトの検討を進めていました。
いろいろなメーカー様とお話をさせていただく中で、今回のキー成分である酵素に出合ったことや、毎年多くの衣類が廃棄されていると知ったことが大きなきっかけになりました。
また、原料メーカーの方からは、毛玉や毛羽立ちなどのダメージが衣類廃棄の一因となっていること、これらのを減らすことをめざして開発した酵素がデンマーク産酵素であるとお聞きしました。その後、社内で実施した調査では「ダメージが気になり、お気に入りの衣類を気兼ねなく着られていない方がいる」という現状も明らかになりました。
これらが線でつながり、『(衣類の)再生柔軟剤』というコンセプトが、事業戦略とサステナビリティ戦略の両立を前提とする『Social Beauty Innovators』というI-neのスタイルに最も合っていると自信を持てたため、この酵素を主成分として商品化することとなりました。
ーーリウェアのキー成分となる「デンマーク産酵素」というのを初めて知りました!
毛玉や毛羽立ちを分解するデンマーク産酵素は、柔軟剤用に最近開発された原料で、イギリスやドイツなどの海外では少しずつ配合された商品が出てきています。
ーー1回洗っただけでもラグジュアリーな手触り、着心地に生まれ変わって感動しました!リッチななめらかな手触りも、デンマーク産酵素のはたらきによるものですか?
ありがとうございます!もちろん酵素の働きもあるのですが、1回洗っていただいた後のなめらかさや肌あたりは、細かな処方のバランスによる影響が大きいです。この仕上がり感にもこだわって商品化しています。
毛玉や毛羽立ちを分解する‟よみがえり効果”は、継続的な使用でより発揮されるので、ぜひお試しいただきたいです。
ーーリウェアの開発でとくに苦労したことを教えてください。
苦労したことは、大きく分けると2つあります。
1つ目は、ユーザーによって色々な衣類の種類、洗濯機の種類、洗濯の仕方があるということです。多くの方に使っていただく場合、同じ条件にはならないので、どんな条件であっても洗った後のやわらかさや、なめらかさ等の仕上がりをしっかり出せる処方設計にするのが苦労しました。何度もサンプル作成を繰り返しながら、多くの方に意見をお聞きし、仕上がりの最終確認を行いました。
2つ目は、毛玉や毛羽立ちの除去効果の評価を行うために洗濯試験を何度も繰り返し行ったことです。評価のためには、まず毛玉・毛羽立ちの具合が揃った衣類サンプルの準備を行う必要があり、そこから除去試験を進めました。香りの評価などとも並行していたため、スケジュール的にとても大変でしたね。
ーーとくにこだわった点についても教えていただきたいです!
こだわったことも大きく2つあります。1つ目は洗った後の仕上がりと香りです。香りは後ほど触れさせていただきますが、どのような仕上がりがよいかを試行錯誤してきました。リウェアの特徴は、やはり使用するたびに毛玉・毛羽立ちが取れていく機能ですが、1、2回の洗濯での効果はなかなか目に見えにくいものです。この特徴を体感からも伝えられるよう、毛玉や毛羽立ちがなくなった状態をイメージしながら、一般的な柔軟剤としてのふんわりとやわらかい仕上がりに加えて、「なめらかさ」も感じられるように仕上げています。
2つ目はボトルデザインで、形状からリウェアのオリジナルで作っています。形状も色も何パターンもの検証をチームで繰り返し、今のデザインになりました。手で持つ部分の持ちやすさも含め、とても素敵なデザインに仕上がっています。
ーーご自身がリウェアを使ってよかった!と実感したアイテムを教えてください。
個人的にはインナーです!できるだけ綿の素材のものを着用しているのですが、リウェアとの相性も良いですし、肌触りもそうですが、自分の周囲数cmだけとても良い香りに包まれている気がして嬉しかったです。
ーーリウェアを販売してからたくさんの反響があったことと思いますが、今まで嬉しかったコメントを教えてください。
どのコメントも本当に嬉しいものばかりです。さまざまな困難を乗り越えて製品化まで漕ぎつけた商品なので、こだわった特徴でもある衣類の仕上がりや香り、デザインが気に入っていただけたというコメントは、開発担当として素直に嬉しいですし、「お気に入りの衣類が長く着られそう」というリウェアのブランドコンセプトへの共感は、ブランドチームで作り上げてきたものが受け入れてもらえた瞬間なので、やってきてよかったと感じられます。
ーーリウェアを使うと、服やパジャマからおしゃれな香りがして幸せな気持ちになれます。2種類の香りに込めた想いがありましたら教えてください。
香りを気に入っていただきありがとうございます!香りには本当にこだわって作ってきました。香りがいいことはもちろんですが、洗濯の工程の中でも香りを楽しんでいただけるように工夫を凝らしています。リウェアのキャップを開けた瞬間、洗濯中、干すとき、取り込んだとき、着るときなどシーンごとの空間への香り方から衣類に残る香りに至るまで、細かな調整を繰り返してきました。ぜひタイミングごとの香りも楽しんでいただきたいと思います。
また2種類の香りは、どちらもどこか温かみを感じられる香りをベースにしています。クラシックローズ&ムスクはローズなどのフローラル調の華やかな香りから、柔らかく深みのある香りに、フレッシュシトラス&グリーンはシトラス調の爽やかな香りから、清潔感と柔らかさに包まれる香りに調香しています。
ーーリウェアのおかげで、服を大切にできる喜びを実感しています。中西さんはどんなファッションがお好きですか?
あまり方向性が定まっていないのですが、デザインや柄が入っていないアイテムを選ぶことが多いです。白黒の時もあれば、鮮やかなピンクやブルーを選ぶ時もあるので…(笑)。どこかが少し特徴的なデザインになっているものが好きです。
ーー最後に、リウェアをどんな方たちに届けたいですか?
リウェアは香りや仕上がりのやわらかさといった、柔軟剤の一般的な機能にもとてもこだわりをもって商品開発を進めてきました。もちろんその特徴を多くの方にも体感していただきたいですが、リウェアの開発を着手することになった背景でもある、「お気に入りの服を少しでも長く着て楽しみたい」と思っている方に届いてくれると本当に嬉しく思います!
〜服を大切にすることもおしゃれのひとつ〜
リウェアのおしゃれな香りの原料に、開花しすぎて切り花として販売できなくなってしまったバラや、瀬戸内地方広島県・愛媛県産レモンの搾汁後の果皮を使用しているところも、商品開発意識の高さを感じます。今の時代に生まれるべくして生まれた商品がリウェアなのかもしれません。服を大切にする気持ちが、リウェアを通してたくさんの人に届くと嬉しいですね。
お気に入りの服をいつまでも大切に
洗う回数を重ねる度に、衣類がよみがえる「リウェア 再生柔軟剤」。その再生力はもちろんのこと、洗剤を入れるところから干してたたむところまで、ずっといい香りと共に居られる喜びがありました。お気に入りの一着を長く大切に着続けるために、ぜひ日々のお洗濯に活用してみてください。