昔から身近に存在していた発酵が、ここ数年で改めて脚光を浴びています。食べ物はもちろん、コスメにも取り入れられることが増えた発酵について深掘り。取材で明らかになった、メリットだらけの発酵沼へようこそ!
食べて良し、塗って良し。
肌にも体にもおいしい
発酵の世界
食
今注目のトレンド発酵
発酵食品の掛け合わせ、発酵あんこ、発酵ドリンク&パウダーと、発酵食品は楽しみ方が多彩。すぐに真似できるものから、じっくりトライしたいものまで、食べる発酵アイディアをご提案。
発酵は“掛け合わせ”でおいしさも栄養もマシマシ
\さっぱり飲めて朝から元気に/ にごり酢甘酒ラッシー
「ストレートタイプの甘酒大さじ5:プレーンヨーグルト大さじ3:黒酢もろみのにごり酢大さじ1を混ぜる。砂糖不使用のヘルシーなドリンクです。甘酒は豊富なビタミンB群で代謝を促し、ブドウ糖で腸内の善玉菌の働きを助けます」(榎本さん)
黒酢を1年以上、壺の中で発酵、熟成。注目されている酢酸菌を含み、まろやかな酸味が特徴。黒酢もろみのにごり酢 300ml ¥1980/tsumugi-te-
\朝ごはんとしてもぴったり!/ 納豆チーズトースト
「納豆に付属のタレを入れて混ぜます。食パンにオリーブオイルを塗り、納豆をのせて上にチーズを。焼き色がつくまでトースターで焼いたら完成です。納豆の旨味とチーズのコクが相性よく、タンパク質も摂れるので朝ごはんに最適」(榎本さん)
\コクと深みが味を底上げ/ 味噌甘酒だれ
「味噌×甘酒は、お鍋、味噌汁、豚汁などにおすすめ。汁もの料理がコクのある味わいとなり、深みがぐっと増します。甘酒は隠し味的に入れるのがいいですが、量はお好みでOK。ちょい足しするだけなのですぐに試せます」(榎本さん)
気になる! 発酵あんこの作り方とその味
やみつきになる優しい甘さ
手軽に作れておいしい、ソフトな甘さが楽しめると話題の発酵あんこ。「作るのが難しいと思われがちなあんこですが、米麹と小豆を炊飯器で発酵させるだけ。砂糖不使用で甘酒のような柔らかい甘味を感じられます」(榎本さん)
出来上がりは670g程度を想定。冷蔵で3日、冷凍で約1カ月の保存が可能。普通のあんこ同様にどらやきやトーストにして楽しめます。(※写真提供/榎本さん)
作り方
1水3カップを沸かし軽く洗った小豆200gを入れる。再び沸いたら水1カップを加え再沸騰後10分程茹でる。2蓋をして火を止め30分蒸らし、ざるにあげて湯切り後軽く洗う。3再び水3カップで50分程茹でる。4小豆と茹で汁を分け小豆を約60度まで冷ます。5小豆と生米麹200gを炊飯器に混ぜ入れしっとりするまで茹で汁を。6蓋を閉めず濡れ布巾を二重にかけ保温機能で10時間保温。最後に塩小さじ1/4を入れ完成。
温度が高すぎると発酵がうまく進まず甘くならないので、約60度まで冷ますことが重要。
小豆の状態をみながらしっとりするまで茹で汁を。茹で汁の量の目安は100〜120ml。
保温途中に何度か混ぜたり、布巾を濡らし直すとより発酵が進む。
お手軽に摂るならドリンク? パウダー?
おいしいうえに肌にも腸にもいい
麹由来の酵素の力で、デンプンをブドウ糖やオリゴ糖に。飲むだけで腸の調子を整える一助となります。(榎本さん)
肌の潤いを守るのを助け、便通改善にもひと役買ってくれる。麹だけでつくったあまさけ 825g ¥864/八海醸造お客様相談室