映画アクティビストDIZが、“仕事終わりに映画館で観たい”おすすめの最新映画をピックアップ！ 今回は、エイジズム・ルッキズムを痛烈に風刺する衝撃作『サブスタンス』をレビュー。
『サブスタンス』
エイジズム・ルッキズムを痛烈に風刺する衝撃作
©The Match Factory
今よりもっと美しく完璧な自分になりたいと夢見たことはある？ 自分の価値を外見や年齢で評価されて傷ついたり、老いに対する恐怖を感じたり、押しつけられる美の基準に一度でも悩んだことがあるのなら胸が締めつけられるほど共感するはず。50歳の誕生日を迎えた元トップ女優の主人公は容姿の衰えから仕事が激減。看板番組も降ろされ人生に行き詰まった彼女は、偶然見つけた完璧な容姿が得られるという怪しい若返り再生医療〈サブスタンス〉を試すことに。しかし、その代償はあまりにも大きかった。
美と若さに執着する主人公を通してエイジズムとルッキズムが加速する現代社会を強烈に風刺し、男性優位の世界で女性たちが日々直面している残酷な現実に深く切り込む本作は「女性の本当の価値とは何か」を問いかける力強いメッセージを放つ。30代を迎えて色々なアンチエイジング方法を試している私にとって今年最も心を揺さぶられた映画。R-15+指定でグロテスクなシーンが登場するので注意は必要だけど、きっとあなたの心にも刺さるはず！
出演／デミ・ムーアほか
配給／ギャガ
公開／５月16日（金）より全国公開
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公開／5月16日（金）TOHOシネマズ シャンテほかにて公開
イラスト／CONYA ※BAILA2025年6月号掲載
