心ときめく雑貨やスイーツに目がないライター轟木愛美が、今おすすめの逸品をご紹介する連載「ときめくご褒美スイーツ」。
今回は、渋谷・表参道周辺で手に入る美しいクッキー缶をご紹介。
みんなの思い出の味、手土産の王様「ヨックモック」
日頃から目新しく素敵な手土産選びに情熱を注ぐ私ですが、ここぞという時につい手が伸びてしまうのは誰もが知っている王道ブランド。
その中でも幼い頃から“ご褒美おやつ”として親しんできた「ヨックモック」はちょっと特別。小学校から帰宅してダイニングのテーブルの上に「ヨックモック」の缶があった時のときめきは、今でも鮮明に思い出せるほど。
ちょうど先日も大人数の集まりがあり、48本入りの玉手箱のようなシガール缶を持参したところ、あちらこちらから「あ!ヨックモックだ!」との喜びの声が。そこからは「ヨックモック」の思い出話で大盛り上がり。好きだったヨックモックのお菓子、缶の使い道、シガールの空洞部分の可能性(?)、まで……。
年齢や出身地が違っても、「ヨックモック」を共通言語に話が広がり、共感が生まれる。
誰もが知っている老舗ブランドの圧倒的パワーを改めて感じたのでした。
そんな楽しい日の余韻を引きずったまま、足を運んだのがヨックモック青山本店。
あらゆる百貨店で購入できるのも魅力だけど、実際に行ってみると、わざわざ本店に訪れたくなる理由がそこにありました。
限定商品に喫茶室も!ファンならずとも一度は訪れたい「ヨックモック青山本店」
表参道駅から徒歩5分。トレンドの発信地に店を構えるヨックモック青山本店。
世界的ファッションブランドの趣向を凝らしたショップが立ち並ぶ中でもひときわ目を引く、神秘的なブルーのタイル地の外壁が目印。
中庭にはブランドのシンボルツリーであるハナミズキの木が生い茂り、それを中心に左側にショップ、右側にカフェラウンジと、コの字型の配置が特徴で、表参道の歴史的建造物にも指定されているそう。
テラス席を併設した開放的なカフェラウンジでいただけるのは、季節の食材を使用した食事やスイーツ、そしてアフタヌーンティー。
優しく見守ってくれるような美しいハナミズキの下、心地よい風に吹かれながら食事をしていると、ここが都心であることをしばし忘れてしまいそう。
ショップで楽しめるのは、ブランドの世界観を映し出した美しいディスプレイ。
「シガール」をはじめとしたおなじみのお菓子も、ここではより一層魅力的に見えてしまう。
さらに焼き菓子にケーキと、本店限定のスイーツも見逃せない。
ちなみに、すぐ近くには、ピカソのセラミック作品を所蔵する「ヨックモックミュージアム」が。ミュージアムショップでは、ピカソの作品をモチーフとしたミュージアム限定デザインの「プティ シガール」が販売されており、ファンとしてはぜひとも手に入れたいところ。
このように表参道エリアは、ヨックモックファンならずとも訪れたい、おすすめ観光名所の一つとなっています。
ヨックモック青山本店限定「テラス ドゥ ハナミズキ」
そして今回ご紹介したいのが、本店限定商品の一つである「テラス ドゥ ハナミズキ」。
缶のベースとなるカラーは、ブランドを象徴するブルー。
デザインは初代のシガール缶とハナミズキを掛け合わせたもので、「ヨックモック」のロゴを中心にハナミズキの花が咲き誇る華やかなビジュアル。
こちらは1980年代より長きにわたってヨックモックのデザインに携わっている大森幸代さんがデザインされたもの。
光に当てると眩い美しさを放つ芸術的な缶デザインは、手土産に特別感を添えたい時にぴったりです。
同柄の専用のショッパー付き
同柄の専用ショッパーも用意。
受け取った瞬間、思わず口角が上がってしまう麗しいルックス。
これを持っていると、なんだか帰り道の足取りが軽くなります。
ブランドのシンボル、ハナミズキの名がつけられた6種類26個入りのお菓子缶
大切に自宅まで持ち帰り、いよいよ開封の儀。
まず現れたのは、眺めているだけでも心が躍る、クッキーの“図鑑”。
説明書を片手に、「次はどれを食べよう?」と悩む時間も楽しい。
いよいよ実食。
中には6種類のお菓子がアソート。
左上から時計回りに、大人ビターな「カカオのほろにがクッキー」、刻みピスタチオの食感が楽しい「ピスタチオの香ばしクロッカン」、「シガール」と同じくヨックモックオリジナルのバニラエッセンスを使用した「ハートのしぼりクッキー」、口の中でほろりとほどける「阿波和三盆のほろほろクッキー」。
さらに春に咲くハナミズキの花をイメージした「ハナミズキのさっくりピンクサブレ」。ピンクのアイシングは苺パウダー、中央にはピスタチオ。
その下に隠れているのは、フランスのA.O.P.バターを練り込んだ「ハナミズキのさっくりサブレ」。
どれも上品で、素材のよさが引き立つ味わい。
バラエティに富んだラインナップで、一人で食べても飽きが来ず、わくわくが続くのが嬉しい!
みんな大好き「ヨックモック」のお菓子たち。
定番商品もいいけど、本店だけの特別な品を贈れば、きっとそこからまた話に花が咲くはず。
ぜひ表参道の手土産リストに加えてみてください!