映画アクティビストDIZが、“仕事終わりに映画館で観たい”おすすめの最新映画をピックアップ！ 今回は、知られざるパンデミック最前線の実話『フロントライン』をレビュー。
映画『フロントライン』
知られざるパンデミック最前線の実話
©2025「フロントライン」製作委員会
2020年、日本で最初の新型コロナウイルスの集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号。あの船内で実際に何があったのか。報じられることのなかった、知られざる愛と勇気の実話に基づく物語。
当時の日本には感染症に特化した機関はなく、現場に駆けつけたのは災害派遣医療チーム・DMAT。彼らは地震などの被災地や事故現場の救命の専門家であり、未知のウイルスとの闘いは前例のない挑戦だった。そんな彼らの対応に世界中から批判の声が集まり始めてしまう。過熱する報道で情報が錯綜し、不安や偏見が広がる中でも「目の前の命を守る」と決めたDMATの隊員や乗務員たち。自らの安全よりも他者を想って行動する姿は、どんな仕事にも共通する「誰かの幸せのために行動する」ことの尊さを思い出させてくれる。
正解のわからない難しい状況でも、かけがえのない日常を取り戻すために信念を貫き、最後まであきらめない彼らに心を揺さぶられるだろう。船上での真相を知ることで、あらためて自分の仕事に誇りを持ち、明日も誰かのために頑張ろうと思えるはず。
出演／小栗旬、松坂桃李ほか
配給／ワーナー・ブラザース映画6月13日（金）より全国公開
これも映画館で見たい！
『ラ・コシーナ／厨房』
©COPYRIGHT ZONA CERO CINE 2023
世界各国の映画賞で話題に。NYの大型レストランを舞台に、移民として働く難しさを臨場感あふれる視線で描く社会風刺エンタメ。
配給／SUNDAE
6月13日（金）ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
『We Live in Time この時を生きて』
©2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
余命わずかの主人公とそのパートナー。限りある時間を大切に生きる二人のかけがえのない日々を宝物のように映し出すラブストーリー。
配給／キノフィルムズ
6月6日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
イラスト／CONYA ※BAILA2025年7月号掲載
