日々節約に励んでいるけれど、「うちの家計はこのままで大丈夫なの?」と漠然とした不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。今回は、こんな不安を払拭するために、今チェックすべき家計のポイントを3つご紹介します。ぜひ確認してみましょう。
家計のチェックポイント3つ
「子どもにかかる教育費は足りる?」「ローン完済できるかな」「自分たちの老後資金は大丈夫?」など、お金の悩みは尽きないですよね。なんとなく不安を抱えている人は、家計の現状と、今後のマネープランを明確に“見える化”することが大切です。「将来のお金はもう大丈夫」ということが分かれば、安心できるでしょう。
みなさんの家計でチェックしてほしいポイントは、大きく3つです。さっそくひとつずつ確認していきます。
毎月の収支と貯蓄はいくら?
まずは、自分たちの家計の現状を把握しましょう。毎月家計全体でいくらお金を使い、収入はいくらあるのか、みなさんはすぐに答えられるでしょうか。そして、一定の金額以上を毎月貯蓄できているでしょうか。収支を把握し、毎月先取り貯蓄していれば、このチェック項目はクリアです。
もし、はっきり分からない場合は、カードの利用明細や、銀行の取引履歴をチェックしましょう。とりあえず、毎月の収支は黒字化すること、一定の金額を先取り貯蓄することが目標となります。
65歳に必要な貯蓄額は?
次に、将来必要になる金額をざっくり把握しておきましょう。
老後は、夫婦2人で、毎月30万円の支出があると仮定します。また、厚生労働省の資料「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な厚生年金額は、約23万円です。
支出が30万円、年金収入が23万円とすると、月7万円が赤字となります。65歳から90歳まで元気に夫婦2人で生きたとすると、2100万円(7万円×12ヶ月×25年)が必要となります。
厚生年金ではなく、自営業など国民年金の方は、受け取れる年金額が少なくなるので、さらに貯蓄が必要です。また、老後に趣味や旅行を楽しみたいという場合、生活資金がより必要になります。人によって必要な貯蓄額は変わりますが、少なくとも2000万円は必要だと覚えておきましょう。
現在の貯蓄額は?
では、みなさんの家庭では現在いくら貯蓄があるでしょうか。例えば、現在45歳で1000万円の貯蓄がある場合、残り20年で最低でも1000万円を貯める必要があります。つまり、毎月約4万2000円(1000万円÷20年÷12ヶ月)です。仕事の退職時に、退職金をもらえるケースもあるので、少なくとも、月4.2万円の貯蓄ができていれば合格です。
もちろん、病気やケガをして医療費が必要となったり、子どもが留学することになったりと、不測の事態でお金が必要になるケースもあります。可能な場合は、さらに貯蓄ができればより安心です。
まとめ
具体的に、「将来必要な貯蓄額を現在貯められているのか」が分かれば、お金の不安はなくなります。今回ご紹介したように、簡単な計算でいいので、自分たちの家計を分析することができれば、悩みがクリアになるでしょう。