夏に向けてシェイプアップも気になり始める季節。とはいえ時間もないし、トレーニングジムに入会する勇気もない…というあなたは、日常の中で行う習慣にトレーニングを加えてみてはいかがでしょうか。
伊藤香奈
ダイエットメソッドは、「1日たった3分で○○!!」や「たった10回×3セットだけ!」といわれても、その数分・数回ですら毎日続けるのは大変ですよね。人間はもともと、習慣を現状を変えることがとても苦手な生き物。たとえ短い時間であっても、カンタンであっても、新しい何かをオンするのは強い意志が必要です。いつも三日坊主で終わってしまうというあなたには、日常の習慣にプラスオンするプチトレやプチヨガがオススメです。
歯磨きしながら行う簡単トレーニング
多くの人は歯磨きを3〜5分しているといわれています。また、毎日必ず行うものだからこそ、歯磨きにプチトレ&プチヨガを取り入れるのにピッタリです。習慣にオンするメリットは、トレーニングやヨガのために“新たに”時間や場所を用意する必要がないこと。それであれば、忙しい毎日の中でも無理なくトライできますよね。
朝の歯磨きにオススメのプチトレーニング
カンタンスクワット
足を腰幅に開いたら、お尻を後ろに突き出すように膝を曲げます。90度まで曲げず、20〜30度くらいの軽いスクワットでOK。その代わりにしっかりと膝を伸ばしきり、リズミカルに20〜30回行いましょう。お尻の穴をキュッと締めて、もも周りやお尻だけでなく骨盤底筋全体も引き上げる意識を持ちましょう。さらに意識出来る人は、太ももの外側に力がかからないように、身体の中心と太ももの内側の筋肉を使います。90度に曲げるスクワットは息も上がるし体も上下が激しので、歯磨きしながらやるのはハードルが高く続けづらく感じますが、軽く曲げるだけであれば負荷も少ないので気軽にトライしてみて。
カーフレイズ
歯磨きを持っていないほうの手を壁や柱につけて、支えのある状態で立ちます。そのままリズミカルに両脚のかかとを上げ下げして、ふくらはぎのトレーニングを行いましょう。20回~30回で「もう限界~」というところまで来たら、いったんお休み。それを数セット繰り返します。ふくらはぎは「第二の心臓」と言われる程大切な筋肉。ふくらはぎの筋肉がつくことで、血流も良くなり足のむくみ解消にもつながります。
夜の歯磨きにオススメのプチトレーニング
アキレス腱伸ばし
足をそろえて立った状態から、片方の足を後ろに一歩踏み出します。つま先と膝を真正面に向けて腰もまっすぐ前。太ももの内側同士を寄せ合うように意識して、体の中心を感じてバランスをとります。前の膝を90度に近くなるように曲げていきます。ふくらはぎ全体が心地よく伸びるところでキープしましょう。前足と後ろ足の幅をやや広めにとるとストレッチが入りやすくなります。また、後ろ足側の腰が開きやすく、腰が開いてしまうとふくらはぎにストレッチが入りづらくなるので、骨盤を平行に保つようにしっかりと前を向けましょう。
継続は力なり!プチトレで美ボディに!
朝には脚全体を引き締めるポーズ、夜には脚のむくみを取るストレッチ。どちらも歯磨きをしながら行うので、時間も手間もかからず続けられそうですよね。今夜からぜひ取り入れてみて!
ライター/伊藤香奈
2012年、全米ヨガアライアンス200時間を取得。新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成、輩出する。2017年に、セミナー講師、ヨガインストラクター、ヨガワークライフコンサルタント、ヨガインストラクター向けキャリアアドバイスセミナー講師として独立。