あなたは、自分の好きなところを20個、スラスラということができますか?実は多くの女性は自分のことを好きではありません。可愛くない、仕事ができない、太っている、etc…なぜ女性はそんなにも多くのことを自分自身に求めているのでしょうか?その理由は、根っからの完璧主義で、ここまでできないと「できたとは言えない」というハードルを高く設定するクセがあるため、謙遜も多く、それがゆえに自分に自信を持つのも難しいと言われているのです。
伊藤香奈
自慢する男性と否定する女性
よく男性は「自慢話が好き」と言われていますが、男性は「自慢」とは思っておらず「事実を言っているだけ」と捉えているかもしれません。それは、男性はたとえ高いゴールが設定されていたとしても、そこゴールに向かう小さなステップがうまくいくと「これでいける!」と楽観視する傾向があるためと言われています。それに比べて女性は、ゴールに達するまで良しとせず、まだまだ!と考えるため、よく言うと謙虚で頑張り屋さんでもありますが、それがネガティブに作用すると自信を喪失した完璧主義になってしまうのです。
完璧主義なのに自信がない?!
例えば、頑張ってダイエットをしていたとして、「顔がスッキリしたね!」と褒められても、「脚が全然やせないんですー!」と自分を卑下していませんか?また、「かわいい」と声をかけられても、「全然です!」と全否定。心の中で、雑誌のモデルや女優さんと比較していることもあるでしょう。それは悪い意味で「自分に期待しすぎ」。あまりにも完璧を求めすぎているかもしれません。理想と現実のギャップが大きくなってしまうほど、自分の首を絞めてしまうこともあります。
社会から多くを求められる女性
女性が社会に進出するようになり、ますます女性は完璧主義を追い求め、自信を持ちづらくなっています。可愛い・美容健康にも気を使っている・オシャレなどの見た目、料理ができる・趣味を持っている・パートナーがいるなどのプライベートの生活、それに加えて仕事ができる・気がきく・コミュニケーション力が高いなどの仕事&社会的スキルレベルなどなど…。キリがないほど沢山のことを求められています。それに対して真面目に頑張ってしまう女性ほど、実は自信をなくし、たくさん傷ついているのです。あなたはどうでしょうか?
完璧でなくていい!
月並みな言葉でいえば、「完璧な人なんていない」となりますが、それを心の底から納得するのはけっしてたやすいことではありません。だからこそ、全部完璧でなくてもOK!と今の自分自身を受け入れるための時間と練習が必要です。完璧主義な自分を手放し、今の自分を受け入れるのに最適な練習のひとつに、ヨガがあります。
ヨガでは、経験・練習・ 柔軟性・骨格・筋力・体力など色々な理由で「できないポーズ」の壁にぶつかります。その時にヨガでは、完璧なポーズを求めすぎず今の自分と対話していくことに意識を向けていきます。また、他人と比べて「できない」という視点を持つのではなく、過去の自分と比べて「成長した」に目を向ける練習にもなります。日々仕事に邁進し、仕事に恋愛にと頑張っている女性にほど、ヨガの学びが心に響くのです。
自分のことを認められていない、自分が嫌いという女性は、世の中にたくさんいます。「自分のことを好きではない」「自分にも人にも厳しくしてしまう」というあなた。ヨガを通して完璧主義の自分に気づくこと、そんな自分を受け入れることを練習し、今よりもう少し自分のことを好きになっていきませんか?
ライター/伊藤香奈
2012年、全米ヨガアライアンス200時間を取得。新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成、輩出する。2017年に、セミナー講師、ヨガインストラクター、ヨガワークライフコンサルタント、ヨガインストラクター向けキャリアアドバイスセミナー講師として独立。