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朝ヨガと夜ヨガ、何が違う? おすすめポーズと効果を上げるたったひとつのポイント

「朝や寝る前にヨガをするといい」というのはよく聞く話ですが、朝ヨガと夜ヨガでは取り入れたいポーズや気をつけたいポイントが違います。朝ヨガと夜ヨガ、いったいどんな違いがあるのでしょうか?

伊藤香奈

朝と夜ではヨガする目的やメリットが違う!

朝のヨガと夜のヨガでは、自分の体をどのような状態にもっていきたいのかという"ゴール"が違いますよね。朝であれば、1日を元気に過ごせるように体を目覚めさせていくことが目的になり、逆に夜であれば、自律神経を整え、質の高い睡眠に入れるように体を休めていくことが目的になるでしょう。目的が違うのであれば、当然ポーズや気をつけたいポイントも変わるはずです。

朝ヨガと夜ヨガ、意識すべきポイントはたったひとつ

一番わかりやすい違いのポイントは、「前屈と後屈」です。基本的に体を前に折り曲げて顔と足を近づける「前屈」は、マインドを落ち着かせる効果が期待できます。逆に、胸を開いて体をそらせる「後屈」は、体とマインドを起こす効果があると言われています。そのため、朝に前屈ばかりを取り入れるとなかなか体が起きてきませんし、夜に後屈ばかりを取り入れるとリラックスできなくて(興奮してしまい)寝つきが悪くなるということもあります。

朝ヨガにおすすめのヨガポーズ

では、朝に後屈をたくさんすれば元気に体が目覚めるのかというと、単純にそういうわけではありません。寝起きで体が十分に目覚めていない状態で後屈を無理に行ってしまうと、怪我につながりやすいので注意が必要です。まずは体をゆらしたり、関節を回したりと、負荷をかけずに動かしていくとよいでしょう。

後屈を取り入れる場合は、ベイビーコブラ(スフィンクス)のポーズのように「受け身」の後屈から体を慣らしていくのがオススメです。「受け身の後屈」とは、能動的に体を反らしているのではなく、受動的にそのようなカタチになっているという状態。ベイビーコブラのポーズでは、肘から下の前腕で上体を支えているため背中の力は抜けていますが、カタチとしては後屈と同じです。受け身の後屈で、そのポジションに体を慣らしてから、後屈を行うことで怪我の防止に役立つでしょう。

コブラのポーズ

ベイビーコブラ

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やり方はこちら

夜ヨガにおすすめのポーズは

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座位の前屈/YJ US

質の良い睡眠を得るためには、自律神経を整えて副交感神経をオンにし、マインドを落ち着かせていくことが大切です。寝る前の夜ヨガに前屈を取り入れると、むくんだ足の裏側のストレッチにもなり、マインドも落ち着かせられるのでオススメです。床に足を伸ばして座ったら、気持ちよく体を前に倒して、お腹と太腿を近づけていきましょう。無理やり脚に頭を付けようと思って背骨を曲げて頑張って前屈しすぎず、頭の重みを利用して、徐々に前に倒れていくくらいでOK。

前屈をしたまま脱力して呼吸を繰り返すと、ため息をつきたくなる瞬間が訪れることがあります。それは、横隔膜も緩んできている証拠です。あごのかみしめや眉間の力を抜き、口からため息をつきましょう。少し体を動かしたい気持ちが訪れたら、横に揺れたり頭を振ったりするのもOK。ポーズから抜けたいなぁ〜というタイミングでゆっくりと起き上がりましょう。たくさんのポーズは必要なく、この前屈1つだけでも、だいぶ心が落ち着くのを感じることができるでしょう。

体が動きたいように動かそう

朝ヨガや寝る前の夜ヨガが習慣になってくると、今日の体に必要なポーズや動きを体が教えてくれるようになります。このポーズが正しい!ということはなく、ご自身の体が動きたいように動かすのが一番です。前屈と後屈を上手に取り入れながら、朝ヨガ、夜ヨガを楽しんでくださいね。

ライター/伊藤香奈
2012年、全米ヨガアライアンス200時間を取得。新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成、輩出する。2017年に、セミナー講師、ヨガインストラクター、ヨガワークライフコンサルタント、ヨガインストラクター向けキャリアアドバイスセミナー講師として独立。

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