これはうまいぞ!太宰治が愛した津軽風おにぎりとは
東北地方ではド定番の『焼きみそおにぎり』や、九州地方の『鳥めしおにぎり』など、全国各地にご当地おにぎりが存在する。
その地方の中でも特定の県でしか食べられていない、かなりコアなご当地おにぎりも存在するのだが、青森県に伝わる『若生おにぎり』は、その代表と言っていいだろう。
■見た目が特徴的な若生おにぎり
若生おにぎりとは、1年物の若い昆布(通常見る昆布は2年以上育ち太くなったもの)を海苔の代わりに使い、バナナのような形に握った、津軽地方沿岸部で食べられている伝統的なおにぎり。
青森県を代表する文豪・太宰治も大好物だったことで知られており、五所川原駅前のコミュニティカフェ『でる・そーれ』では、若生おにぎりを頼むと太宰治が「最高の津軽風おむすび」と賞していたことがわかる紙をくれる。
■青森市でも食べられる
若生おにぎりはコンビニやスーパー、弁当店ではなかなか見かけることができないが、青森市のおにぎり居酒屋『笑和』で食べることができる。
こちらの若生おにぎりは食べやすいようにところどころ切れ目が入っており、口に入れると昆布の濃厚な旨味と炊き立てごはんの相性が素晴らしく、最高にウマい!
他にも津軽風の自家製ふきのとうみそを使った『ばっけみそ焼きおにぎり』など、絶品おにぎりや料理がいっぱいなので、青森市へ行ったらぜひ訪れてみよう。
■確実に食べられる店2軒紹介
焼きみそおにぎりは青森県のどこへ行っても食べられるが、若生おにぎりはわりとレア。確実に食べたい人は五所川原駅前の『でる・そーれ』か、青森市の『笑和』へ行くのがおススメだ。
太宰治が愛した若生おにぎり、彼の生誕110周年となる2019年に、ぜひ青森県へ訪れて食べてみてはいかがだろうか。
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)