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日本人の約7割が扁平足!? 10数年後、歩けなくなるケースも…

つい放っておきがちな足の悩み。まだ大丈夫、と過信していると思わぬ体の不調を引き起こすことに!?

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その不調、足が原因かも?

「正常な足は本来、骨と骨がキレイにかみ合ってアーチができた状態。でも、日本人はそのアーチが崩れた人が多く、約7割が扁平足といわれています。アーチが少しでも崩れてしまうと、足のねじれが体全体に伝わり、膝や股関節、背骨にも歪みが生じてしまう。これが、体のあらゆる不調を引き起こすんです」

と話すのは、『足のクリニック 表参道』院長の桑原靖先生。20~30代の多くの女性は、足には無頓着と危惧する。

「外反母趾や扁平足とわかっていても、若い頃は我慢ができてしまう。でも、それを放っておくと10数年後には、膝や足が痛くて歩けない、なんてことも。さらに足の不調だけでなく、骨盤や背骨が歪むことで、腰痛なども招いてしまう可能性もあります」

足の構造は親族の誰かからそっくり遺伝する傾向にあるとも。身近な人が足に悩むなら、自分も気をつけるべき。

「まずは、足にトラブルがないかチェックを。1つでも当てはまるなら、早めに予防することが大切。とにかく、土台を整えること。今からの予防で体が変わりますよ」

セルフチェック!

自分では気づかなくても、意外と隠れている不調のサイン。1つでも当てはまったら、足トラブルが潜んでいるかも…。

□大股でゆっくり歩けない
□フラット靴よりヒール靴がラク
□夜寝ている間に足(ふくらはぎ)がつることがある
□足の裏にタコ、ウオノメがある
□家族や親戚に足に悩む人がいる
□ズボンの裾上げをすると左右の長さが違う
□靴の裏が左右非対称に削れている

足の重要性に気づいたライターの手記“足の声”

忘れもしない2年前のある日。腰の奥からピリリリと亀裂音がはじけ、まさに電流が突き抜けた。物を取ろうとして前かがみになったときだった。

3度目のぎっくり腰。慢性的な腰痛と肩こりにも悩まされていた。

筋膜リリース、カイロ、気功、鍼などあらゆる方法を試し、模索したが、どれも緩和はしても完治には至らなかった。

そんな折、「足のトラブルが腰痛を招く」という記事を見かけ、本やサイトで情報を集めてみた。思い当たる節があった。デザイン重視で合わないハイヒールを履いていたのだ。

早速、専門のクリニックに行くと、開帳足、外反扁平足との診断結果に。インソールを作り、矯正力の高い5本指ソックスを履き、足指を強化する運動を取り入れて約1年。あんなに辛かった痛みが改善した。

足は悲鳴をあげている。その声に気づけるかどうかに、あなたの未来の健康が大きく関わってくる。(ライター・岡井美絹子)

※『anan』2019年5月1日-8日合併号より。イラスト・竹田明日香 取材、文・岡井美絹子 野村紀沙枝

(by anan編集部)

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