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素朴な雰囲気が逆にエモい♡昔ながらのホットケーキのお店

生クリームやフルーツでデコレートした写真映えするパンケーキが流行する中、シンプルなホットケーキを38年もの間焼き続けている、人気の喫茶店が東京・森下にあるそうです。平日でも昼時には満席になるというお店を取材してきました。

ホットケーキを焼き続けて38年の人気店

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都営新宿線森下駅から、徒歩数分の場所にある「小野珈琲」は、開店直後から夕方まで、お客様がひっきりなしに訪れる下町の人気店です。店主の小野滋弘さんは、以前この場所にあったコーヒーチェーン「珈琲館」で、16歳の時からアルバイトをしていました。高校卒業後も専門学校に通いながらアルバイトを続けていましたが、ある日、当時の社長から「正社員にならないか」と誘われそのまま就職。社員になってわずか1ヵ月で店長を任されました。その後、建物老朽化の為、建て直しの話を大家さんから言われたのを機に2008年1月、珈琲館から独立。同じ場所に「小野珈琲」をオープンさせました。同店の人気メニュー、銅板でじっくり焼き上げるホットケーキは独立後に多少改良を加えたものの、もともとは珈琲館時代からのもの。アルバイト時代から通算すると、なんと38年間も、銅板でホットケーキを焼き続けていることになると言いますから凄いですね。

コロンとしたフォルムがかわいい、シンプルなホットケーキ

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今回ご紹介するホットケーキは、多い時で1日50食も出るという小野珈琲の看板メニューです。華やかにトッピングされたパンケーキが流行する中、こちらのホットケーキに付いてくるのはホイップクリームとマーガリン、自家製シロップのみと、実にシンプル。ただし、オーダーが入ってから銅板でじっくり焼き上げるというホットケーキは、厚さ5センチはありそうなコロンとしたフォルムが可愛くて、他にはないビジュアルが魅力です。

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「市販のホットケーキミックスでも、牛乳の量を少なくして、生地を混ぜすぎないようにすれば、厚みのあるホットケーキを作ることができますよ」と、小野さんが企業秘密を教えてくれました。牛乳の量の目安は、写真のように生地をフライパンに落としたとき、流れて広がらない程度。

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外はカリッと中はもっちり。食べ方は自由ですが、おすすめはホットケーキを一口大にカットし、熱いうちにマーガリンを載せて溶かし、その上に自家製シロップをかけてよくしみこませ、しっとりとさせるというもの。隠し味にレモン果汁を入れたシロップを吸った生地は、ほどよくしっとりして、どこか懐かしい味。
「うちはカフェではなくて、あくまでも喫茶店。わざわざ行く店ではなく、近所の人が気軽に毎日でも通えるような店でありたいんです」と小野さん。
そのため、毎日食べても飽きないシンプルなホットケーキを焼き続けているのだとか。値段も1枚300円と良心的なのも、まさに町の喫茶店という感じですね。

ハンドドリップで淹れるこだわりのコーヒーもおすすめ

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ホットケーキと合わせて頂きたいのがハンドドリップで淹れるコーヒー。メニューには小野さんが豆から厳選した数種類のコーヒーがありますが、中でもオリジナルの「小野珈琲ブレンド」は、門前仲町のコーヒー豆の卸売店「Pico」に相談してブレンドしてもらったもの。苦みと酸味のバランスがほどよく、シロップの染みこんだホットケーキとの相性も抜群です。店内では、このオリジナルブレンドの他、小野さんが厳選したコーヒー豆を購入することもできます。

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また、イタリアのミラノに本社をもつ「LA CIMBALI(ラ・チンバリ)」社の、自慢のエスプレッソマシーンで淹れる本格的なカプチーノやカフェラテもおすすめ。
この他、フードメニューにはナポリタンやクロックムッシュ、レモンスカッシュにクリームソーダと、正統派喫茶店のメニューがずらり。
取材時も店内は常連らしき年配のお客様や、親子連れ、ホットケーキ目当てらしい女性など、さまざまなお客様が昔懐かしい喫茶店の味と雰囲気を楽しんでいました。

清澄白河散策の後にほっとひと息

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小野珈琲のある森下は、人気のスポット清澄白河から地下鉄で一駅の場所。徒歩でも移動できる距離なので、清澄白河を散策してから足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。平日でも日中は混雑していることが多いそうですが、狙い目はお茶の時間帯が落ち着いた4時過ぎ。友達と一緒に人気のカフェに行列をするのも楽しくていいけれど、静かな喫茶店でひとりゆったりとした時間を過ごすのも、時にはいいものです。

photo / カオリーヌ

小野珈琲
東京都江東区森下2-17-5 ソレイユ森下1F
営業時間:
月~土/7:30~20:30 (L.O.20:00)
日・祝/7:30~19:30 (L.O.19:00)

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