夏も近づき、カルディでも暑いときに食べたくなるアジアンフードが次々展開されています。今回ご紹介する「ベトナム風練乳プリン」は、定番のベトナムスイーツ「バインフラン」をイメージして作られました。実はバインフラン、本場ではベトナムらしいある食べ方をするのですが……。
muccinpurin
ベトナムらしさが光る練乳プリン
物価の安さとほどよい近さから、近年日本人の旅行先として注目を集めているベトナム。なかでも主食が日本と同じ米ということもあり、グルメを楽しみに行く方も多いようです。
そんなベトナムの定番スイーツといえば「バインフラン」。今回は、本場の味をカルディ風にアレンジした、夏にぴったりな「ベトナム風練乳プリン」をご紹介します!
ベトナムらしさのカギは「練乳とコーヒー」
バインフランの前に、まずはベトナムのコーヒーについてご紹介しましょう。意外と知られていませんが、ベトナムは世界有数のコーヒーの産地。それにしては、ほかと比べてもベトナム産コーヒーが売られているのを見る機会は少ないですよね。
それもそのはず。実はベトナムコーヒーの品種は苦みが強いことで知られるので、現地でもそのまま飲むことはあまりありません。
3層式になった専用のドリッパーをグラスに置き、お湯を注いでしばし待ちます。このとき、カップの底にはたっぷりの練乳が入っていて、この練乳のミルキーさと甘さで味わうのが、ベトナムコーヒーの楽しみ方なんです。
198円(税込)
話をバインフランに戻しましょう。ベトナムのプリン・バインフランは砂糖の代わりに練乳を使って作るのが一般的。通常のプリンより濃厚で、コクがあるプリンは歯が浮くような甘さですが、ここにもうひとつ欠かせないのがコーヒーです。
しっかり固めの練乳プリンにコーヒーをかけて食べるのが、ベトナムスタイル。甘いプリンにほろ苦いコーヒーがよく合い、暑いベトナムでもさっぱりとおいしく食べられるんです。
とはいえ、プリンを買ってわざわざコーヒーをドリップしないと食べられないのでは、本場の味を再現したとは言えませんよね。
カルディのベトナム風練乳プリン」は、練乳を使った濃厚プリンとコーヒージュレ(ゼリー)の二層からなっているので、開けてすぐおいしいプリンが食べられる仕組み。なるほど!これなら手軽に本場の味を楽しめますね♪
カップから出してみると、ちょっぴりいびつな形になりました。これは、ジュレとプリンの硬さの違いからで、なんとなくほっこりとする不思議なビジュアルに。
おいしく食べる秘訣はまだまだ!
実は、バインフランの決まりごとはもうひとつあります。それは、クラッシュアイスをたっぷりとかけること!
湿度も気温も日本よりずっと高いベトナムでは、冷たいスイーツで涼をとるため、これでもかというクラッシュアイスをかけます。
まだ5月だというのに、気温が30度に迫る勢いだったこの日は、見る見るうちにクラッシュアイスが溶けていきます。とはいえこれもまた暑いベトナムらしい風景。
スプーンですくってみると、もっちりとした練乳プリンとは対照的に、コーヒージュレはぎりぎり固まっている程度の固さ。口に入れるとコーヒージュレが先に溶けてプリンを包み込み、ほどよいほろ苦さで絶妙なバランスですよ。
プリンそのものにもコーヒーが入っていますが、練乳のおかげで優しい苦みになって、とても食べやすいんです。
甘党さんはさらに練乳をかけてどうぞ。甘さだけでなくまろやかなコクもプラスしてくれる練乳は、もはやベトナムコーヒーとは切っても切れない関係。
ねっとりとした甘さと、コーヒーのほろにがさ、たまにしゃりっと感じる氷の冷たさがすべて合わさって、はじめてベトナム風プリン・バインフランが完成するのです。
新感覚のプリン、試してみない?
コーヒー×練乳プリン×クラッシュアイスという、日本では見かけることのない組み合わせの「ベトナム風練乳プリン」。
もともとのベトナムコーヒーが濃い味わいなので、氷が溶けても味が薄まることはなく、うまい具合にバランスがとれるのもこのスイーツの魅力です。
スイーツ好きな方はもちろん、コーヒーが好きな方にも味わってほしい、新感覚のスイーツでした。