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浮気をしたカップルの末路

恋愛・結婚

浮気といっても、人によって考え方はさまざま。法的に問題になるのはどこからなのでしょうか? 浮気・不倫のあとには何が起こり得るのでしょうか? この記事では、浮気・不倫の定義や慰謝料などのリスクについて、弁護士・堀井亜生さんに解説してもらいました。

堀井亜生

不倫をしたカップルの末路とは?

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不倫の慰謝料の相場は数百万円とされています。

これに加えて弁護士費用や裁判費用もかかるので、簡単に払える金額ではありません。

支払いのために借り入れをして、そのまま破産してしまうという人もいます。

仮にお金に余裕があったとしても、慰謝料を支払えばはい終わり……ということはまずありません。

現実的には慰謝料を払うだけでは終わらないことがほとんどです。

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不倫をされた妻は当然怒っているので、前述したように職場や実家にばらされるというのはよくあることで、妻が不倫相手の職場に怒鳴り込むというようなこともあります。

社内不倫の場合は2人とも部署異動をさせられたり、場合によっては職を失ったりすることもあります。

また、こんなケースもあります。

数年にわたり上司と不倫をしていたB子さん(仮名)は、あるとき「こんな関係を続けていてはいけない」と決意して、上司ときっぱり別れて退職しました。

転職先で出会った男性と交際して結婚しましたが、その矢先に新居に訴状が届きました。

以前の不倫相手の妻が最近になって過去の不倫を知り、訴えてきたのです。

B子さんは「出会う前のこととはいえ、不倫するような人とは思わなかった。最低だ」と夫に責められ、はじまったばかりの新婚生活はあっという間に破綻してしまいました。

このように、たとえ不倫をやめてほとぼりが冷めたと思っていても、過去をなかったことにはできません。

どんなタイミングで不倫が発覚するか、そのときどんな生活をしていて、そこにどんな影響を及ぼすのかは誰にも予想することができませんし、その影響は慰謝料などの金銭的な面にはとどまらないことが多いです。

どんな恋愛を選ぶかは人それぞれ。でも不倫のリスクは大きい

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このように不倫にはいろいろなリスクがありますが、そういったリスクを踏まえたうえでどのような恋愛を選択するかは人それぞれです。

「たとえ慰謝料を払うことになろうと、会社に怒鳴り込まれようと、私はこの人と付き合いたい」と思うのを止めることは誰にもできません。

ただ、さまざまな不倫のケースを見ていると、妻に不倫を知られたときの男性は、取り乱したり保身に走ったりすることがほとんどです。

不倫しているときは「何があっても君を守るからね」などと聞こえのいいことを言っていたのに、いざ発覚すると相手よりも自分の身を守ろうとする様子を見て、「なんでこんな人と付き合っていたんだろう」と幻滅する女性をたくさん見てきました。

また、不倫相手になった女性は、別れを切り出されると「裏切られた」「大事な時間を奪われた」と憤りますが、そもそも不倫をする男性は家族を裏切って不倫をしているので、同じように自分自身も裏切られる可能性は十分にあるというのは頭に入れておいたほうがよいでしょう。

「大事な時間を奪われた」というのも同様で、家族を裏切るような人に自分の大切な時間を使っていいのかどうかを、一度よく考えてみることをおすすめします。

他人の夫だから魅力的に見える、リスクのある恋愛だから魅力的に見えるというのは人間の心理としてありうるものですが、リスクの大きさを考えると、不倫を選択するのはあまり合理的とはいえません。

あとになって「こんなはずじゃなかったのに」と思ってしまうぐらいなら、最初から不倫をしないほうが無難といえるでしょう。

(堀井亜生)

※画像はイメージです

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