自分の顔が大嫌い、ウジウジする性格がイヤだ、ダメな自分を好きになれない。ハタから見れば十分ステキなのに、実はこんなふうに自己嫌悪にとらわれている、なんてことはままあります。 “自分嫌い”な人は、いったいどうすればこのネガティブな考え方を克服できるんでしょう? 自分を好きになれないという人の心理と対策を、心理学者の平松隆円さんに教えていただきます。
平松隆円(化粧心理学者)
自分のことが好きじゃない。そんなひとは、めずらしくありません。好きになれない理由はさまざまあります。容姿であったり、性格であったり。こういった人が自分を、好きになれるようになるためには、どうしたらいいのでしょうか。
なぜ“自分嫌い”におちいってしまうの?
自分のことが好きになれないこと、もっというと自分のことが嫌いだということを、専門的には“自己嫌悪”とか“自己嫌悪感”とよんでいます。ちゃんとした意味は、“客観的事実とは関係なく、否定的な感情や事象が自分自身に由来すると考え、自分自身のことを嫌だと感じること”です。まあ、むずかしいので参考程度に知っておいてください。
では、なぜ人は自己嫌悪におちいってしまうのでしょうか。
すぐ他人と自分を比較してしまう
自己嫌悪には、“対他的自己嫌悪”とよばれる部分があります。
これは、自分と他人を比較して感じる自己嫌悪のことです。物事に優劣をつけてしまうことが習慣になっているのかもしれませんが、すぐに自分と他人を比較し、どちらがすぐれていて、どちらが劣っているかを考えてしまいます。おうおうにして“自分の方が劣っている”と感じ、自己嫌悪におちいってしまうのです。
自分に自信がない
他人と自分を比較して優劣をつけるだけなら、直接的には自己嫌悪には関係しません。というのも、自分に自信があれば、他人と比較しても“自分の方がすぐれている”と思うからです。
問題なのは、自分に自信がない場合。自分に自信がないのに他人と比較してしまうから、自分が劣っていると思って自己嫌悪におちいるんです。
自分自身に対する理想が高い
自己嫌悪にはもうひとつ、“対自的自己嫌悪”とよばれる部分があります。これは、自分が思い描く自分自身の理想と現実姿を比較して、“自分が理想とする自分ではない”ことで感じる自己嫌悪です。
30歳になるまでに結婚してバリキャリのキラキラママになっているはずだったのに、なっていないかとか、そういったことがここに含まれてきます。
自分のことがわかっていない
若い人で自己嫌悪におちいりやすいという場合、“自分のことがよくわかっていない”ということがあります。自分のことがわかっていないため、自分のことをわかろうとします。ですが、いい部分よりもダメな部分の方が目につきやすいわけです。
“自分嫌い思考”にハマる人の特徴
では、自己嫌悪におちいりやすい“自分嫌い思考”になりやすい人というのは、どんな特徴があるのか、考えていきましょう。
ネガティブ思考
やはり、大前提となるのはネガティブ思考(マイナス思考)な人です。たとえほめられるようなことがあっても、ネガティブ思考な人は悪い方にとらえてしまいます。
コンプレックスがある
慢性的なコンプレックスを持っている人も、自己嫌悪におちいりやすいかもしれません。“慢性的なコンプレックス”とはつまり、努力しても変えられないような、自分が嫌いな要素です。
たとえば、容姿。目が小さいとか、鼻が低いとか。顔の造作ならまだ整形でなんとかなるかもしれませんが、身長、体重、足のサイズなんかを整形でなんとかすることはむずかしいですよね。
こういった慢性的なコンプレックスを持っていると、何かあるたびに、このコンプレックスのせいにしてしまうので、自己嫌悪から抜け出すことはできません。
競争心が強い
性格的に競争心が強くて、誰かと比較するのが好きという人もいます。自分に自信があって誰かと比較をするのが好きというのであれば、問題はありません。ですが、ネガティブ思考だったり、自分に自信がなかったりするのに、競争心があるという人の場合は問題です。