モノを減らしたいのになかなか捨てられない、整理整頓が苦手という方必見。「だ・わ・へ・し」をキーワードに、簡単な手順に沿って片づけるテクニックを前編・後編の2回に渡ってご紹介します。前編の今回は、モノの量を減らすコツ。キッチンの片付け実例と共にご覧ください。
200軒を超える片づけ訪問の実績
整理収納アドバイザー井田典子さんの著書『「ガラクタのない家」幸せをつくる整理術』では、井田さんが実践している収納方法や整理整頓の秘訣などが、ご自宅の写真と共に紹介されています。
これまでに200軒以上の家を訪問し、片づけの手伝いやアドバイスをしてきた井田さん。著書の中では、その片づけ訪問の実例も紹介されており、モノで溢れるお宅が井田さんの手によってすっきりと片付いていく様子を見ることができます。
それでは、実際に井田さんが訪れたお宅でのキッチンの片付けの例を見てみましょう。
片付けのキーワードは「だ・わ・へ・し」
引き出しに入りきらず食材で溢れかえったストッカー。消耗品がいっぱいに詰め込まれた調理台下の収納棚。こちらは2歳のお子さんをもつご夫婦が暮らすマンションのキッチンです。共働きで忙しく、片付ける時間が取れないのだそう。モノが出ている状態には不満があるものの、なかなか減らせないという悩みを抱えています。
そんなモノで溢れかえったキッチンを、井田さんは「だ・わ・へ・し」という手順に沿って、モノを減らし整理整頓していきます。
「だ・わ・へ・し」という聞きなれないキーワード。いったいどんな方法なのでしょうか?
「だ」は「出す」。モノの全体量を把握しましょう
まず1番目の手順「だ・わ・へ・し」の「だ」=「出す」です。
何をどのくらい持っているのか把握するため、収納場所からすべてを出して並べます。実際に出してみると、小さなキッチンから想像以上にたくさんの食材が出てきて驚きます。モノの在庫量が頭に入っていれば、無駄な買い物を防ぐことができますよ。
「わ」は「分ける」。分類することで片付けやすく
次の手順は「わ」=「分ける」です。
食材は主食(米・麺類・粉類)・副食物(乾物・レトルト・缶詰・菓子類)・調味料(調味料全般・飲み物・嗜好品類)の3つのカテゴリーに分けます。分けることで、しまう場所も分類ごとに統一しやすくなりますね。
「へ」は「減らす」。賞味期限を目安に
食材を分類できたら、次の手順「へ」=「減らす」に進みます。
食材は賞味期限を目安にし、期限切れのモノを捨てていきます。すると写真のように食材の量がぐっと減りました。モノを捨てるのには罪悪感が伴いますが、また同じ思いをしないように、今後は考えてから買うようにしましょう。
ご紹介した方法は、クローゼットや浴室・洗面所などにも応用できます。モノの全体量を把握してから分類し、消費期限や使用頻度を目安に無駄なモノを減らしてみてはいかがでしょうか?
最後の手順「し」は「しまう」です。すっきりと使いやすくしまうためのポイントは次回ご紹介します。お楽しみに。
photo / 婦人之友社、Shutterstock(1枚目)
「ガラクタのない家」幸せをつくる整理術
刊行:婦人之友社
定価:1,404円(税込)