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苦しい恋のグルグル思考にハマッているあなたへ

寝ても冷めても彼のことが頭を離れない。こんなに誰かのことを好きになるのは初めて。この恋は本物……! 大人でも、こんな激しい恋愛感情にふりまわされることはあるものです。そう、いわゆる“恋わずらい”。その症状はさまざまですが、なってしまうと抜け出すのは大変。そこで大人の“恋わずらいへの対処法”を、人気恋愛カウンセラー、ぐっどうぃる博士に教えていただきました。

ぐっどうぃる博士/恋愛カウンセラー・理学博士(生命科学)

“恋わずらい”とは、恋の悩みによって病気になっているような状態のこと。

筆者の愛するジャニーズアイドル「King & Prince」にも『koi-wazurai』という楽曲がありますが、でも中学生じゃあるまいし、恋わずらいで仕事が手につかない、人格が変わる、食欲がないなんて状態、アラサーではレアケースですよね?

恋わずらいは、久々に恋愛した人がなりやすい

「どうでしょうね。ただ、そんな状態におちいっているアラサー女性から相談を受けることは、けっこう多いです。

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好きな相手となかなかうまくいかず、好きになってほしいとあれこれ悩み、彼のことを考えれば考えるほど不安になったり、執着したり。僕は人がこのような状態になった時を、『恋愛回路』ができたと言っています。

恋愛回路とは、恋愛感情を抱いた相手のことを一定期間以上、思い通りにしたいと考えていると、脳の一定の領域にその人のことを考える回路ができるというものです」。

恋愛回路ができれば、何もしなくてもその相手のことを考えてしまいます。たとえば彼の出身地がニュースに出ていれば彼を思い出し、電車で恋人たちが手をつないで座っていれば彼のことを思い出します。ひどくなると仕事中でも、誰かと話していても、きっかけもなく、ずっと彼のことを考えてしまうのです。

なるほど、“恋愛回路”ですか。その恋愛回路というのは、どんなタイプの人にできやすいのでしょうか?

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「生まれつき恋愛回路ができやすい人はいると思っています。それ以外だと、恋愛経験が少なくて、自分に自信がない人ですね。もちろん過去に恋愛経験があってもそれが数年ぶりだったり、久々に配偶者以外の異性と親しくなった既婚者など、長らく恋愛の現場から遠ざかっていた人もできやすいでしょう。

他にも、いつも恋愛していないとつらい恋愛体質の女性、見た目の美しさなどで過去にちやほやされていた女性が、ちやほやされなくなると恋愛回路ができやすくなると感じます。

その人が普通なら届かないほどスペックの高い男性を好きになり、その男性が手に入りそうで入らない距離にいれば、恋愛回路はできやすいでしょう。

寝ても覚めても考えてしまう=“恋愛回路”ができている状態

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先ほども言いましたが、一度恋愛回路ができると、きっかけがなくても相手のことばかり考えてしまいます。例えばその相手がアイドルだったり、ライブでしかみたことのないミュージシャンだったとしても、本人が『手に入るかもしれない』と信じ込んでいれば、恋愛回路はできます。

SNSでフォローしていた相手が、フォロー返しをしてくれただけで“脈あり”と思うなど、自分中心にいいように解釈してしまう人も多いです。

そう考えると分かると思うのですが、恋愛経験が少ない人ほど、あるいは恋愛から離れている時間が長ければ長い人ほど、カンちがいし、思い込み、恋愛回路ができて、抜け出せずに苦しみますね」。

ギクッ、痛いところをついてきますね。そんな苦しみからは早く解放されて、ハッピーな恋愛を楽しみたいものですが、そのためにはどうすればいいんでしょうか。

恋愛回路がはたらいていると、恋愛は成就しにくい

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「簡単です。その相手のことを完全に手に入れるか、さもなければ完全にあきらめれば、恋愛回路はなくなります。

ちなみに、恋愛回路が働いていると、“恋愛は成就しにくい”んですよ。

結局のところ、感情は、人間に行動を起こさせるための道具なんです。その感情が暴走したら、余計な行動を次々と起こしてしまうでしょう。やることなすこと裏目に出て、ロクなことにならないので、注意が必要です」。

博士、意地が悪いです。そんなに簡単にあきらめられるなら、そもそも最初から悩みませんよ。

恋愛回路から抜け出すには、“メタ認知”が有効

たとえ恋愛成就できないとしても、いったん、苦しい恋愛回路から抜け出す方法を教えてください。

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「自分の感情を監視する、『メタ認知』が有効です。

たとえば自分がいつも同じパターンで恋愛しているということを、まずは認知すること。自分のことを客観的に考えられるようになれば、恋愛回路からは抜け出しやすくなります。

自分の考えはコントロールできていると思っている人が多いのですが、実際には違います。まずは自分はいま恋愛回路にハマっていて、常に悩みがぐるぐる回っているだけで、何も前に進んでいない状態にあることを認知しましょう。

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