「なんだか最近、フェイスラインの緩みが気になる…。」「顔にできたこの黒ずみ、もしかしてシミ?」そんなことを感じている方は、市販のジュースや清涼飲料水をよく飲んでいませんか?そうしたドリンクに入っている糖類が、肌の老化の原因になっているかもしれません。
市販のジュースに多く使われる「果糖」
何気なく手に取っている、市販のジュースや清涼飲料水。原材料表示を見てみると、「果糖」が使われているものが多いことに気づくはず。(「果糖ぶどう糖液糖」といった表記の場合もあります。)
実はこの果糖が、老化に大きく関わることがわかってきたのです。
そもそも糖とは糖質の一種で、さまざまな種類があります。
よく名前を聞くのが、ブドウ糖。米・パン、芋類などの炭水化物や、ぶどう・バナナなどの果物などに多く含まれています。脳や筋肉を動かすエネルギー源ですが、使いきれなかった糖質が体内で余ると中性脂肪となって身体に蓄積されるため、健康やダイエットの敵とみなされています。
さらに糖質は、体内でたんぱく質や脂質と結びついて糖化反応を起こします。糖化反応は、細胞や血管を劣化させ、老化を進めたり、動脈硬化などの生活習慣病の要因になるとされ、実はその面で注意が必要な糖が、果糖なのです。ブドウ糖に比べ、何倍も糖化を起こしやすいことが明らかになってきています。
「糖化」がもたらす肌の老化
果糖はブドウ糖と同じく糖質の一種で、甘みが強く、ジュースや清涼飲料水、ガムシロップにも多く使われています。ブドウ糖と異なり、ほとんどが肝臓で代謝されるので、以前は比較的健康によい糖だと思われていました。
ところが果糖は、糖化反応を起こしやすい糖。体内のたんぱく質と結びつくと、老化促進物質であるAGEが作られます。それにより肌のハリを保つコラーゲン繊維がこわされ、肌は弾力を失います。また、糖化によって生み出された老廃物が皮膚の細胞に沈着すると、シミやくすみとなって現れるのです。
飲み物を選ぶときには原材料をチェック
果糖は、果物やベリー類に多いとされていますが、果物には食物繊維やビタミン類など、身体によい栄養素も含まれていてメリットもあるので、神経質に摂取を控える必要はありません。
注意したいのは、市販のジュースやペットボトル飲料。記事の冒頭でも触れた原材料表示では、果糖が1番最初に書かれているものも少なくありません。それは、その商品で最も多く使用されている原料ということです。
糖化反応による老化や健康への影響を防ぐためには、果糖がたくさん入っているドリンクを飲むのは控えめにしたほうがよいでしょう。
「カラダクリアー」のサイトには、こうした美容や健康に役立つ知識がたくさん掲載されているので、そちらも参考にしてみてください。
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