自身の代名詞ともいえるような、長年愛され続けている作品をもつ作家さんに、その作品の誕生秘話を語っていただきました。第1回目は、ぬいぐるみ作家・むにゅさんと、ふわもこなぬいぐるみ「プクプク」の登場です。
むにゅ
へんてこぬいぐるみ作家。オリジナルキャラクター「プクプク」をはじめ、へんてこりんなぬいぐるみをメインに制作。
むにゅさんの作品といえば、愛嬌たっぷりのふわもこなぬいぐるみ「プクプク」。厳選された商品が並ぶヴィレッジヴァンガードでも取り扱われ、イベントでは毎回即日完売。コアなファンの多い大人気の作品です。
今回は、そんなむにゅさんの「プクプク」ヒストリーに迫りました。
それは突然に
「プクプク」が生まれたきっかけをおしえてください。
むにゅ: もともとぬいぐるみが大好きだったんです。5年前の冬に「わたしもぬいぐるみをつくってみようかな」と突然思い立ち、生まれたのがこのプクプクでした。お顔や体のバランスも悩み抜いてつくったわけではなく、直感でポン!とできあがったものなんです。
かわいくて、ゆるさもあって、レトロな雰囲気もあって、と、絶妙なバランスなので、試行錯誤の末に生まれた作品だとばかり思っていました。そこからどのように展開されたのでしょうか。
むにゅ: そもそもプクプクをつくった当初は、商品として販売する気持ちはなかったのですが、あるときから少しずつ販売をはじめてみたら、ありがたいことに興味を持ってくださるお客さまがたくさんいらっしゃったんです。それからは、プクプク単体だけでなく、プクプクが何かに扮した「進化系プクプク」をつくり出したらそれもおもしろくて(笑)。この5年でとんでもない数の種類を生み出してしまいました。
ふっくら美味しそうなクレープに扮した「プクレープ」。ツンツンしたクリームがキュート。
星型のロリポップに扮した「ロリポップク(ホシ)」。minneスタッフの私物です。
この時期にぴったりの「ちーむプクリスマス」。
愛されキャラ
作り手の「おもしろい」という気持ちが、ユニークな作品ラインナップにつながっているのですね。これまでたくさんの「プクプク」をつくり続けてきた中で、印象的な出来事はありましたか?
むにゅ: いつからかお客さまが「プクちゃん、プクちゃん、」と愛称で呼んでくださるようになり、いろんな方に可愛がっていただけているのが伝わってきたことです。今ではいろんな種類のコがいますが、1プク1プクに名前をつけていて。お客さまがその名前をいつの間にか覚えていてくださっているので、いつも感激しています。
「プクプク」をつくる上でのこだわりポイントをおしえてください。
むにゅ: プクプクの目はひとつひとつ手描き&手づくりで、いちばん最後に大事にそっとつけてあげます。決まったかたちではなくて不揃いだったりするのと、つけてあげるバランスによっては表情がみんな違って見えて、我ながら、それがとっても愛らしく感じますね。
プクプクとともに
「プクプク」は、むにゅさんにとってどのような存在ですか。
むにゅ: 言い表せないほど大切な存在です。ずっと一緒に歩んできたので、今ではプクプクあってのわたし、ですね。