増泡剤
泡立ちをよくするために添加されます。
例)脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミドなど
キレート剤
水の中のミネラル分を封鎖することで、シャンプーの泡立ち・洗浄力を低下させてしまう金属イオンによる障害をなくします。
例)EDTA、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、DHEG、HIDAなど
香料
成分表には香料と表示されます。
「合成香料不使用」と表示されている場合は合成香料は不使用で天然香料のみ使用されていて、「無香料」の場合は香料は不使用です。
シャンプーを購入する際に、単純に好きな香りで選ぶという方も多いはず。そのためリラクゼーション目的の他、他製品との差別化において重要な役割を担っています。
それぞれの成分の特徴はこの通りですが、実は成分だけを知っていてもどのシャンプーが良いか断言することはできません。その理由は成分の配合率という全体のバランスによって、いくら似た成分を使用しているシャンプーだとしても、使用感や髪・肌への刺激は異なってくるからです。
しかし、成分を知ることにより、自分に合うものはどれか?を探す目安とすることは可能です。
新しいシャンプーを試してみる
もし、今、あなたが髪の傷み、または頭皮、生え際やおでこ、首や背中の肌に吹き出物やかゆみ・乾燥などの問題を感じているとしたら、シャンプーを変えてみるのは一つの手段です。または単純によりよいシャンプーを探している方にも。その際、もし配合成分を気にすることができれば、パッケージのキャッチコピーだけで選ぶことはありません。現在使用しているシャンプーの成分を見て、それとは違った成分を使用しているシャンプーに変えて様子をみてみる、という風に試してみることができます。
例えば、配合率を見てわかる通り、水に続いて大部分を占める構成成分は界面活性剤です。まずはこの界面活性剤の種類を変えて数種類を試してみる、というのはいかがでしょう。
これは筆者の経験ですが、ひとつのシャンプーの使用感を測るには少なくても1ヵ月は使い続けてみています。変えはじめた最初の1週間くらいは、以前のシャンプーとの違いによって、きしきししたり、べたべたしたり、なにかいつもと違うことが起こりがち。しかし使い続けることでようやく、そのシャンプー自体の使用感を感じることができます。ただ、もしその異変が異常な場合は使用を止め、皮膚科を受診した方がよい時もあるということは忘れないでください。
個々の成分の特徴と、全体としてのバランス。その両方が自分に合ったシャンプーを見つける上では必要です。なかなか気に入ったシャンプーに出会えていないとすれば、成分に注目して使い比べてみると、新しい発見があるかもしれません。