サントリーが、国内での消毒用アルコールの製造を検討していることが報じられ、早くも感謝と激励の声が寄せられている
(画像はSUNTORY(サントリー)公式Twitterのスクリーンショット)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アルコール消毒液の需要が急増。現在も、品不足の状態が続いている。
こうした状況を受けて、サントリーが国内工場で消毒用アルコールの製造を検討していることが報じられた。
■蒸留酒製造の技術を活用
報道によると、アルコール消毒液の不足状態が続く中、同社はウイスキーなどの蒸留酒を製造する技術を活用し、国内の工場で消毒用アルコールの製造を検討。現在、消防法など法律上の課題をクリアできるかなどを含め、行政当局と調整を進めているという。
また、サントリーはすでに米国のケンタッキー州などから要請を受け、消毒用アルコールを製造。大学病院などへも提供しているという。
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■「ありがとう!」感謝の声相次ぐ
報道を受けて、インターネット上では「サントリーさん、ありがとうございます!!」「有時のときに率先して動ける企業は素敵ですね」など、感謝の声が多数届けられている。
一方で、お酒好きな人々からは「これは嬉しいニュース。『山崎』『響』のようなネーミングをつけたら、さらに売れそう」といった声も。
■「手指衛生」の重要性
感染症予防については、「手先衛生」の重要性が呼びかけられている。
順天堂大学の感染制御科学教授・堀賢氏は、今年1月31日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)に出演した際、「マスクがないっておっしゃってましたけど、アルコールのゲルというのが売っています。それで出先で色々なものに触ったらその都度手を洗って消毒する、それが1番効果があると思います」と、感染症予防において、市販品のマスクよりアルコール消毒液のほうが有効であるとも語っていた。
サントリーだけでなく、花王は国内4つの自社工場で新たにアルコール消毒液を製造できる体制を整えるなどし、昨年比20倍以上の増産をすると発表。様々な企業が、技術を活かしてこの難局を乗り越えるべく、立ち上がっている。
(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)