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土地の記憶を継承しつつ街とつながる 街と家族がほどよい距離感でつながって暮らす

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「玄関までアプローチがほしかったけれども伝えてなかった」。しかし最初の案ですでにこのようにアプローチが取られていた。

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深さのある手洗い器がこの空間のなかでデザイン的にもおさまりがいい。

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開放的な1階リビング。外から来た人も気兼ねせずに入りやすいつくりだ。段差は統一されていてここの高低差も20cm。

奥さんは吉田夫妻から「設計のアイデアを聞くたびにいつもワクワクしていました」と話す。北川さんも「できるのが怖いくらいで、ずーっと設計してたらいいんじゃないかみたいな感じで」ワクワクし通しだったという。竣工して住んだ感想をうかがうと「どこにいても声が聞こえるというのがとてもいいなと思います」と奥さん。北川さんからは「僕の机が2階にあるんですが、2階にいても1階・3階にいる人を感じられるのがすごくいい。気配がつながっているので家族みんなで暮らすのにとてもいい家だと思っています」という答えが返ってきた。
街や家族とのつながり感は北川さんがこの家にぜひほしかったものだが、これは空間のつながりと一体になって生まれた。「行き止まりがなくぐるぐると回れる」この家のつくりを映画的に表現すると、それぞれのシーンをうまくつなげてひとつのシークエンス(家)がつくられている、ということになろうか。あるいはワンシーン=ワンショットでつくられていると・・・。

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ダイニングに置かれたテーブルが波板の色とうまくマッチしている。

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鮮やかな赤色が特徴のライト。カンパリソーダの瓶を使ったもので既製品という。

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この羽のついたライトも既製品で、北川さんとあいさんとで選んだもの。

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タイルの色、形、レイアウトは奥さんとあいさんの2人で密に話し合いをして決めていったという。

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「路地感みたいなものを感じさせる」「圧迫感がでないようにボリューム感を崩す」などしてできた外観デザイン。1・3階に対して2階が閉じたつくりになっているのがわかる。

北川邸
設計 アキチアーキテクツ

アキチアーキテクツ

所在地 東京都目黒区
構造 木造
規模 地上3階
延床面積 118.83㎡

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