ドイツメディアが中国産マスクのクレーム
新型コロナウイルスの蔓延により、各国がマスク不足に陥っている現在。中には事態が収束したという中国からマスクを輸入する国も多いと言います。
それはドイツも例外ではなく、先日約1100万枚のマスクを購入したのですが、思わぬクオリティに企業から「全部ゴミだ」というコメントが飛び出しました。
■首相直々に購入したマスクが…
4月初旬、ドイツのメルケル首相は中国の習近平主席に自ら電話をかけ、これらのマスクを購入。当初は「高品質マスク」を約束されていたはずが、蓋をあけるとほとんどが使い物にならないクオリティだったそう。
現地メディア「Mirror」が政府に委託された会社を取材したところ、責任者は「元々中国からは4月13日に到着する予定だった。混乱があり遅れた上、品物はほとんどが紐切れ、もしくはウイルスブロック機能のない物。全部ゴミだった」とコメント。怒りを露わにしました。
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■日々リコールとクレーム
続いて「メルケル首相が直接電話をしたにも拘わらずこの仕打ち。なんという皮肉でしょう」と描写。中国からマスクや医療物資を購入した国々はため息をつきながらも、日々返品を行っている様子が報道されています。
現に、ドイツの他にもオランダやアフリカ諸国からもマスクや検査キットの不良品報告、そしてリコールが相次いでおり、これには中国政府もコメントを出す羽目に。
彼らは「割合上どうしても不良品は出る」と話していますが…。
■「嫌なら買うな」
しかし、このようなクレームに中国のネットユーザーからは「嫌なら買うな!」という暴言が散見されます。
28日、台湾の交流掲示板には「中国のマスクをゴミだと思うなら買わなければいいじゃないか。今までに数十億枚のマスクが輸出されているのも事実。皆中国のことを悪くいいながら、マスクは買うなんてちょっと理解できない」という旨のスレッドが建立されました。
この投稿主は「それだけ数があるなら不良品も出て来る」と主張しており、台湾をはじめ世界各国が「中国のマスクはクソ」と報道していることが差別的であり、「結局中国に罪をかぶせたいだけじゃないのか?」とつづっています。
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■批判の声が殺到
この投稿を疑問に思う人は多く、スレッドには「こんなに多くの国からクレームを食らっているのだから、まずそこを反省することから始めてくれ」「中国のマスクは原材料の問題もあるのか値段が高い。なのに品質に問題があるんだから、怒られて当然じゃないかな」
「金払ってゴミが来たらそりゃ誰でも怒るわ」「中国を貶める貶めないという問題ではない。クソみたいなマスクを売りつけるのをやめろ~」といった反論が多数寄せられました。
現在、中国政府はマスク生産の監視を行うようになったそうですが、お金を稼ぐ為に様々な手段を用いる商人がいることも事実。こういった騒動はまだしばらく続きそうです。
(文/fumumu編集部・AKO)