新型コロナウイルス対策のための外出自粛とそれに伴う経済活動の停滞。その影響で、所得が減少し続けている人や、失業する人も増えています。もし、今までと同じ生活水準を保つことが困難なら、ぜひ知っておきたい住宅サービスの窓口があります。それが、日本最大級の不動産住宅情報サイトLIFULL HOME'Sの「FRIENDLY DOOR」。
新型コロナウイルスの影響で収入減……家賃が負担になったとき
「FRIENDLY DOOR」というサービスは元々、外国籍・LGBTQ・生活保護利用者・高齢者・シングルマザー、ファザー・被災者というバックグラウンドを持つ利用者が、スムーズに住居を見つけるために生まれた、新しいサービスです。しかし、この新型コロナウイルスの甚大な被害を危惧し、急遽「FRIENDLY DOOR」に「新型コロナウイルス感染拡大で被災、影響を受けた方」を対象に特設ページを開設したと、4月30日に発表がありました。
「被災者フレンドリー」とはどんなサービス?
今回の新型コロナウイルスによる収入減に対して情報提供を実施してくれる「FRIENDLY DOOR」は「被災者フレンドリー」のサービスの一環。
感染を心配する方には、物件の除菌や消臭を無料実施したり、所得減の方に対して仲介手数料半額や無料、状況に応じて家主様への交渉を個別に行う、などしてくれる不動産仲介会社を検索することができます。他には来店しなくてもいいテレビ電話を使ったオンラインでの物件見学や、郵送契約まで。まさに今、助けてほしい内容が記載されており、本当に心強いですね!
あらゆる人に安心の住まいを
LIFULL HOME'Sでは、上記で紹介した「FRIENDLY DOOR」の他に「えらんでエール」という新しい支援も行っています。
「『FRIENDLY DOOR』は、ご自身やその家族が物件を見つけられる方々への支援です。それに対し『えらんでエール』は、DV被害者やホームレスの方など、今すぐシェルター(安全な住まい)を必要とする方々への支援。LIFULL HOME'Sを使って物件の問い合わせをしてくださった方が問い合わせ後のアンケート画面で、自らエールを届けたいと思う対象者を選ぶと、そのユーザーに代わり、LIFULL HOME'Sが各種非営利団体に寄付を行っています」と言うのは、この2つの窓口を立ち上げた、LIFULL HOME'Sの龔(キョウ)さん。
サービスがなくなることを目指して
昨年11月から始まった、この2つのサービス。
特に「FRIENDLY DOOR」は今後、どのような展開を考えているのでしょうか?
担当者の龔(キョウ)さんはこう話します。
「賛同してくださる不動産屋さんに対し、セミナーや勉強会などを行い、双方の理解を深めていきたいですね。これはまだ個人の希望ですが、新しいカテゴリーとして『障がい者』を設け、障がいのある方にも住みたい住居を提供するお手伝いをしたいと思っています。
ですが本当の最終目標は、このサービスがなくなること。こんなサービスがなくても、誰もが区別されることなく、希望の住まいを見つけられるようになるといいですよね」
近い将来、日本は高齢者の人口はますます増えます。もうすぐ「高齢者」はマイノリティではなく、マジョリティになります。これと同じように、外国籍、LGBTQなどで差別されることのない世の中になるよう、私たちも考え方を改める時なのかもしれません。
お話を聞いた人
株式会社LIFULL
LIFULL HOME'S 事業本部
龔 軼群(キョウ イグン)さん
不動産売買・住宅情報の総合サイト「LIFULL HOME'S」を運営する株式会社LIFULLは、住宅弱者のために新しい2つのプロジェクト「FRIENDLY DOOR」と「えらんでエール」を2019年11月より開始。本活動の理念に賛同する声が続々届いており、共同支援の輪がどんどん広がっています。
提供元:FRIENDLY DOOR
TEXT:池田ゆき