最近耳にする機会が増えた「アップサイクル」という言葉。不要になったものを捨てずに、価値あるものに生まれ変わらせることです。それをブランド名にした「UPCYCLE LAB(アップサイクル ラボ)」は、私たちの身近にありながらも見落とされがちなある物を活かし、スタイリッシュなバッグを生み出しています。
消防ホースなどの廃材を「アップサイクル」したバッグ
エコにつながる考え方としてよく聞くようになったエシカルやサステナブルに並び、「アップサイクル(Upcycle)」という言葉を聞くことが増えていませんか?アップサイクル(Upcycle)とは、不要になったものに新しいアイデアを加え、単に再利用するのではなく、より価値ある別のものに生まれ変わらせることなのだそう。
今回ご紹介するのは、それをブランド名に掲げた「UPCYCLE LAB(アップサイクル ラボ)」。通常は廃棄される消防ホースのほか、工事現場のシートや屋外広告などに使われるターポリンの余りを素材にしたバッグや日用品を展開しています。
代表を務める小島忠将(ただまさ)さんは、以前家屋などの解体の仕事していました。そのとき、ビルや公共施設などに備え付けられた消防ホースの9割が一度も使われることなく廃棄されていることを知ったのだそう。かねてから、オーストラリアやアジアの国々で作られる、現地の廃材を利用した商品に興味をもっていた小島さん。「もったいないな」と感じたそのホースでバッグを作ることを思い立ち、ブランドをスタートさせました。
実際に火災現場で使われたホース、消火栓BOXの中に長年保管されていたホース、製造過程で規格外となった新品のホースなどを引き取り、使用済みのものは高圧洗浄機で洗い、高い技術をもつ国内の縫製工場へ。伸びやヨレ具合などが一つひとつ異なるホースを、熟練の職人たちが丁寧に繋ぎ合わせて縫製。スタイリッシュで丈夫なバッグに仕立てています。
パイピングがおしゃれな消防ホースのトートバッグ
こちらが、消防ホースを使用した「トートバッグ」。ホース同士の継ぎ目に施されたパインピングがくっきりとしたストライプのようになっていて、カジュアルかつ上品なバッグとなっています。ホースに元からある細いステッチがデザインとして活かされ、さりげないアクセントに。
口元にはファスナーがあり、中身が丸見えになることはありません。内側にはナイロンの裏地付きで、スマートフォンが余裕をもって入れられるオープンポケットが2つと、B5のノートが収まる大きさのファスナーポケットもあります。
トートバッグ ネイビー 18,700円(税込)
2WAY仕様で使いやすいトートバッグも
同じく消防ホースを使った、2WAY仕様のバッグもあります。
写真左は、取り外し可能なショルダーストラップが付いた「スパイラルトートバッグ」。1本のホースをソフトクリームのように巻いた斜めのボーダーが印象的です。写真はホースの裏面と表面を交互に配置したネイビー。ほかに、ホワイトの生地にグレーのパイピングを施したものや、ホースの裏面を使用した全体がブラックのタイプがあります。
写真右は、明るいカラーのパイピングが目を引くトートリュック。トートバッグとしてもリュックとしても使える便利なバッグです。こちらのカラーは、装いのポイントになるライトグリーンまたはイエローの展開です。
スパイラルトートバッグには黒い裏地、トートリュックにはベージュの裏地付き。どちらもファスナー開閉で、内側には計3つのポケットがあります。
スパイラルトートバッグ グレー・ネイビー・ネイビー 各22,000円(税込)
トートリュック ライトグリーン・イエロー 19,800円(税込)
マチの作りに個性が光るターポリンのトート
続いてはターポリンを使用したトートバッグです。
こちらは一見スタンダードなトートバッグと同様のデザインですが、サイドに三角形に立ち上がったマチの生地が特徴的。特殊なミシンと高い縫製技術がないと作ることができない貴重な形なのだとか。
ターポリンは屋外での使用を前提とした耐久性・耐水性に優れた素材で、軽いのもうれしいポイント。外側にポケットが1つのシンプルな形で、財布やポーチ、ノートなどをサッと入れて出かけられます。
三角マチトートバッグ ネイビー・ベージュ・グレー 9,900円(税込)
エコでスタイリッシュなアイテムを取り入れて
UPCYCLE LABには、バッグ以外に消防ホースを使用した財布と、マガジンラックやランドリーバッグ、アウトドアチェアなどがあります。どれもスタイリッシュで、廃材から作られたという事実に驚くほど。おしゃれで実はエコなのだということを自慢したくなってしまいます。
公式サイトからご注文が可能です。気になる方はぜひチェックしてみてください。
photo / UPCYCLE LAB
UPCYCLE LAB(アップサイクル ラボ)