「食欲はあるけど、食べたいものが見つからない」という状態の経験はありませんか? 食べたいものがないと思う原因や対処法、そんな時におすすめの食べ物について、心理カウンセラーの秋カヲリさんに解説してもらいました。
食欲はあるのに「食べたいものがない」と悩んだ経験はありませんか?
いざ食料品売り場に行っても、どれがいいのかピンと来なくてずっと悩んでしまう人もいます。せっかくの食事を前向きに楽しめないのはもったいないですよね。
そこで今回は「食べたいものがない」と思う原因や対処法、悩んだ時におすすめの食べ物をご紹介します。
「食べたいものがない」と思う原因
食べたいものが思い浮かばないのはなぜでしょうか。
原因が分かれば対処しやすくなりますから、まずは「食べたいものがない」と思う原因を3つ解説します。
優柔不断
優柔不断な人は自分で決断するのが苦手。「自分は何を食べるか」という決断をするのも得意ではありません。
決断することは他の選択肢を捨てることでもありますから、少なからず度胸のいる行為なのです。そのため、優柔不断な人ほど人任せにしたり、決断を先延ばしにしたりします。
自分で決断して行動してきた人は、少しずつ成功体験を積んで度胸を身に付けていきますが、決断を避けているといつまでも自信が生まれず、自分の意志が分からなくなります。
その結果、自分が何を食べたいかイメージできず「食べたいものがない」と思ってしまうのです。
同調性が強く自分の意志にこだわらない
レストランに誰かと一緒に行った時、相手の注文に合わせて同じものを注文していませんか?
同調性が強い人は、自分の意見よりも他人の意見を優先し、周りに合わせようとします。
「仲間外れにされたくない」「嫌われたくない」といった思いが強く、自分の意志にはこだわらないのです。
こうした同調行動を続けていると、自分の意見が持てなくなります。優柔不断な人と同じように、自分で決断する経験が不足して「今日はこれを食べよう」といった簡単な決断ができなくなることもあるでしょう。
無気力
疲れているなど、なんらかの理由で意欲や活力が失われると無気力になります。
エネルギーが湧かない状態なので、行動も消極的になり「何かを食べよう」という意志も希薄になるでしょう。そんな状態だと「食べたいものがない」と感じてしまいます。
人と関わることを避けるようになったり、感情の起伏がなくなったり、なんとなくだるかったりと心身の不調が生まれているなら、早めの対応が必要です。
「おなかが減っているけど、食べるのが面倒くさい」「食べるものを選ぶのが面倒くさい」といった気持ちになったら、心が疲れているサインかもしれません。
ゆっくり休息をとったり、診療を受けたりしてケアをしましょう。
食べたいものがない時の対処法
対処法が分かれば、食べたいものを見つけやすくなります。
そこで、すぐに実践できる対処法を4つご紹介します。
普段から「何を食べたいか」考える
今まで自分で決断した経験が少ない人ほど決断を避ける傾向があるので、普段から「自分は今何を食べたいかな?」と自問自答する習慣をつけるのが大事。
思考停止せず、何を食べたいか思いつくまで考えてみましょう。
最初はなかなか思いつかず苦戦するかもしれませんが、だんだん「これが食べたいかも?」とぼんやりイメージできるようになります。
自分の欲望に素直になって、食べたいものを食べてみましょう。いつもより食の楽しさ、おいしさが感じられるはずです。