「よきモノづくりを通じて、くらしのキレイを作る」がモットーの花王株式会社がおすすめする、梅雨時のキッチン除菌掃除。最終回は、冷蔵庫の野菜室について。野菜室の上手な使い方と、除菌掃除の方法を聞きました。
温度が低くて見逃しがちな「野菜室」も、じつは菌スポット
上のグラフは、花王株式会社「生活者研究センター」が2019年7月に行った調査の結果です。「家庭内で菌が気になる場所は?」という問いに、家庭内の広範囲にわたりさまざまな場所の回答が得られたのに対し、「実際に除菌をしている場所は?」への回答は少なく、菌が気になってはいるものの、除菌できていないという実態が明らかに。これらのそれぞれの除菌掃除については、「スポンジの取り換え目安は?キッチンの菌汚染スポットと掃除法を解説」で詳しく教えてもらいました。
一方で、菌が気になるという意識が低く、実際に除菌をしている人が少ない場所という要注意の場所があります。それが、冷蔵庫の「野菜室」。
「冷蔵庫の野菜室って、すごく見逃されがちな場所なのですが、じつはキッチンの排水口と同じくらい要注意スポットなんです」と、花王株式会社の河野千絵さん。
菌が増える3要素は「水分・温度・栄養(汚れ)」だと、「1日使用の台ふきんの菌は1万倍に増殖!?正しいキッチン除菌の極意」でお聞きしましたが、野菜室は温度が低く、シンクまわりに比べると水分もぐっと少ないはず。なぜ野菜室が要注意スポットなのでしょうか?
「たしかに、温度が低いから菌が増えにくいというイメージがありますよね。でも、調査によると、注意が必要な菌の割合が、ほかの場所に比べて高いことが分かりました。
原因は、野菜についている土に由来している可能性が考えられます。野菜室は汚染されやすいという意識を、ぜひ持ってください」(河野さん)
知っておこう! “菌を増やさない” 野菜室の使い方
土のついている野菜はこのように袋でスペースを区切って保管するのがおすすめ!
スーパーや八百屋で野菜を購入したら、そのまま野菜室に入れているという方も多いですよね。しかし、河野さんによると、土のついた野菜はもちろん、野菜を包むパッケージも汚染されている可能性があるといいます。
では、野菜はどのように保管すればよいのでしょうか? 河野さんがおすすめするのが、次の3つのポイントです。
1) できるだけ土を落としてから野菜室に入れる
2) 購入時のパッケージから野菜保存袋やケースに移し替えてから野菜室に入れる
3) 土が落としきれない根菜などは、保管スペースを決めてこまめに除菌掃除をする
「土のついた野菜は定位置を決めて袋に入れ直すなどして保存すれば、汚染範囲を庫内全体に広げず極力狭くできます。
幸い、野菜室は温度という面では菌が好む状況ではないので、こまめに汚れを掃除していれば爆発的に増殖することはありません。そして、土がついた野菜など保存スペースが限定されていれば、日々のお手入れも楽になりますよ」(河野さん)
定期的に野菜室の除菌掃除をしよう!
1枚ずつ取り出せて便利な『クイックルJoan(ジョアン)すまいの除菌シート』は、拭き筋が残りにくいと好評。
「もうひとつ大切なのは、野菜室には菌が潜んでいるという意識を持って掃除をすること」と河野さん。見落としがちな場所ですが、除菌グッズを上手に使えばささっと掃除できるそうですよ!
野菜室の内側、ふち、側面を『クイックルJoan(ジョアン)すまいの除菌スプレー』をペーパー類やきれいな布等にスプレーして拭き取るか、『クイックルJoan(ジョアン)すまいの除菌シート』で拭く。
1)規定量に薄めた『キッチンハイター』液で固く絞った布で、野菜室を中心に庫内の内側、ふち、側面を拭く
2)水拭きで仕上げる
3)庫内が終わったら、最後に扉と取っ手の部分を、規定量に薄めた『キッチンハイター』液で固く絞った布で拭き、水拭きで仕上げる
野菜室の除菌掃除をするときは、ついでに、冷蔵庫の開閉で頻繁に触る扉も同様に拭くのもおすすめです。
食材を保管する場所だからこそ、しっかり除菌を。さっぱりすっきりしていると、野菜を取り出すときに気分が上がりそうですね!
教えてくれたのは
化粧品、スキンケア・ヘアケア、ヒューマンヘルスケア、ファブリック&ホームケアと、消費者向けに4つの事業分野で“きれい”を満たすものづくりを展開。創業以来、消費者の立場にたった“よきモノづくり”を通じて、人々の豊かな生活文化の実現に貢献することをめざす。