客観的な視点を身に付ける3つのトレーニング方法
では、客観的な視点を身に付けるためのトレーニング方法をお伝えします。
(1)思考・意見に根拠を持つ
例えば「あの人の、こういうところにモヤモヤする」といった主観的な意見が生まれたとします。そこで「なぜ?」と自分に問いかける癖を付けましょう。
「だって、モヤモヤするんだもん」で終わらせず、「もしかして、自分の父親の嫌な部分に似ているのかもしれない」「これまでの経験を振り返ると、私は清潔感が無い人を毛嫌いする癖があるのかも」と、一歩引いた視点で見ることができます。
(2)これまでの経験や、周りとの共通点を探す
「嫌い」「好き」といった意見を持った時、それをただの意見で終わらせてはいけません。「これまでの経験でも、繰り返し同じタイプの人を好きになった」といった過去との共通点や、「周囲の友達も、こういうタイプを好きになりやすい」といった、周りとの共通点を洗い出す癖を付けましょう。
そうすると「私の周りでは、年収よりも身長を気にする友達が多い。私も彼の年収よりは身長の方が気になる。これは周りからの影響を受けた価値観なのかもしれない」といった、客観的な視点を得やすくなります。
(3)可能ならば数字で裏付ける
一番他人を説得しやすい客観的な評価軸は「数字」です。
「彼の長所は、誠実な態度だと思います。現に、彼と取引しているお客様は10人中10人が、彼の誠実な人柄に惹かれて契約したとおっしゃっていました」と報告すれば、上司も説得しやすいはず。
数字で物事を裏付ける癖を付ければ、どんな意見も通りやすくなります。
客観的な視点を手に入れると職場での評価につながる
ここまで、物事を客観的に見るメリットと、その方法をご案内しました。もちろん、数字が全てではありません。過去の経験があるから、次もそうなるとも限りません。
でも、客観的なデータに基づいた対策は、仕事でも意見が通りやすいものです。自分のやりたいことに、誰かが反対してきそうな時こそ客観的な意見の伝え方を意識してみましょう。
(トイアンナ)
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