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物事を客観的に見ると得する3つのこと

何事も主観的に見ていると、あまり説得力がありませんよね。「それって、あなたがそう思っているだけなのでは?」と言われてしまうかもしれません。では「客観的な視点」とはどうすれば身に付くのでしょうか?人気コラムニストのトイアンナさんに、その方法について伺ってみました。

「100%物事を客観的に見ることができる人なんていない」というのが、私の持論です。

だって、私は私の目線で話しますし、あなたはあなたの目線でものを見ています。そこにすれ違いがあるのは当然で、あたかも「神の目線」で平等にものを見られると思っている方が、傲慢じゃないですか。

でも、「ある程度」客観的に物事を捉えようと努力することはできます。今日は、そんな話をしたいと思います。

「客観的」の意味

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「客観的」とはどういう意味でしょうか。答えは、より多くの人が納得しやすい意見や思考で物事を見たり考えたりすることです。

例えば、就職や転職の面接で「仕事先で接客を頑張ったら、お客さんが喜んでくれた」という話をアピールしたいとしましょう。

ですが、この文章自体が実は客観的の対義語に当たる主観的な文です。

「頑張った」「喜んでくれた」というのは、あくまで本人が感じていることで、実際にお客さんがそう思ったかは分からないですよね。本当は裏でクレームの嵐……なんて可能性すらありうるわけです。

これを客観的な文に変えるなら

・ 接客の上手な先輩を30時間観察し、動きをまねした
・ お客様のリピート率が10%上がった

など、より説得力が増す情報が必要です。それを追加することで、主観的な意見も少し手を加えれば、より説得力がある客観的な意見に変えられます。

「客観的に見る」ことで得られるメリット

そして、客観的に判断する癖が付けば、たくさんのメリットを得られます。

(1)自分の意見を通しやすくなる

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嫌な例えですが、職場に苦手な上司がいたとしましょう。そこで、あなたが「あの上司が嫌いなんです」といくら周りにアピールしても、あなたの方が「うるさい人」としてやっかまれるかも。

ですが、代わりに「あの上司がプロジェクトに入ると、取引先からのクレームが2割増えました」と事実と共にアピールしたらどうでしょうか。

上司の仕事ぶりは会社全体から見ても損だと思われるため、人事異動のタイミングで配置換えになるかもしれません。

このように、主観的な意見だけでなく客観的な(周りにとっても納得感のある)情報を付け加えて話すだけで、自分の意見が通りやすくなります。

(2)勘に頼らず原因を分析できる

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仕事で同じミスが何度も起こる時、「きっと原因はこうだ」と直感で思っていても、それが本当かどうかは分からないものです。

ですが、「この作業で必ずミスが起こるから、原因はおそらくここにある」と客観的な視点を入れて分析できれば、正しい原因に近づけます。

(3)恋愛や婚活にも使える

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客観的な視点や思考は恋愛でも役立ちます。

「私はいつもこのタイミングでお別れしている。共通点はどこだろう?」といった、冷静な分析ができれば、対策を取りやすくなるからです。

また、「彼がプロポーズしてくれない」といった一見主観的な悩みも「彼の年収は280万円で、東京都の20代平均年収は379万円。彼は経済面で不安があるのかもしれない。今度、『私、一生共働きしたいんだよね』という話をしてみよう……」。

といった、冷静な対策を立てられます。彼にバレたくはない分析ですけど。

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