(1)特別意識がある
周りがあれこれサポートしてくれることをどこかで当たり前のように感じており、好意に甘えています。
「私はこんなものじゃない! もっとすごいんだ」と思っているのですが、その特別意識の根っこには、無価値感や望まれていない気持ちなどを抱えていることが多いのです。
(2)自分に自信が無い
自己肯定感が低く、どうせ自分には無理だと思っているので、チャレンジする前からやる気を無くしがちです。
また、すぐ他人のせいにしてしまうのは、困った時に自分で何とか乗り越えられると思えないからです。そのため他力本願な考え方になってしまうのです。
(3)傷つくことが怖い
何かと都合良く解釈をして自分を正当化しようとしますが、これは一種の防衛反応です。自分に至らない部分があると、向き合えないほどつらいと感じるために、自分を正当化することで守ろうとします。
傷つきたくない時に、一番良い方法は現状維持をすること。新しいことを何もしないでいられれば、これ以上傷つくことはないと思っているのです。
「自分に甘い」を克服する方法
ここまでで、自分に甘いのはデメリットが多いと分かりました。最後に、自分への甘さを改善する方法をお伝えします。
そもそも自分に厳しくなる必要ってある?
自分への甘さを改善するためには、もっと自分に厳しくして律していかなければいけないと考える人が多いかもしれません。でも、自分に厳しくする必要はありません。
なぜかというと、自分に厳しくしようと思うと、「なんでできないんだ!」と自分を責めてしまいがちだからです。
そもそも自分に甘くなったのは、自信の無さやこれ以上傷つきたくないという恐れがあるから。でも、そんな自分の弱さを見せたくなくて、周りから隠すために自分に甘くしてきたのです。それなのにビシバシと責めて罰を与えてしまうと、もっと隠したくなりますし、自信を失います。
とはいえ、責める必要は無いけれども、現状を受け入れて改善していく必要はあります。逃げ癖があるといつまで経っても自信がつきませんし、同じことで悩み続けることになります。
自分に甘い人が自信をつけるためには、「自分の力で頑張る」経験を積み重ねることが何よりも大切なのです。
「自分に厳しい人」ではなく「やる時はやる人」を目指しましょう。
やる時はやる人になるコツ
(1)改善したいことを箇条書きにする
まず、どこを変えていきたいのかを明らかにしましょう。例えば「成果が出ないとすぐ諦める」「納期を1日オーバーしがち」など。具体的であればあるほど、どこを改善したらいいのかがハッキリしますし、紙に書き出すことで頭の中が整理されていきます。
書きながら落ち込むことがあるかもしれませんが、「それくらい自信が無かったんだよね」「たくさん傷ついてきたんだよね」と自分に寄り添ってあげてくださいね。
(2)周りの人に感謝の気持ちを伝える
今までやってこられたのは、周りの人たちのサポートがあってこそのこと。当たり前だと思わずに、自分を大切にしてくれる人や関わってくれる人たちに感謝をし、できれば「ありがとうございます」と伝えましょう。
自分に甘い人は自己肯定感が低いので、感謝を伝えることで気分が高揚し、「自分も悪いもんじゃないな」と思いやすくなります。