すぐ諦めてしまったり最初からチャレンジしなかったりと、「自分に甘い」部分を自覚しているあなたへ。心理カウンセラーの高見綾さんが、そんな自分を変える方法を教えてくれます。
「自分の甘さ」に悩んでいる皆さん。
本当に「自分に甘い人」というのは自覚が無いことも多いので、もし「私って自分に甘いな……」と既に感じているのなら、その時点で自分を客観的に見ることができているのかもしれません。
でも、「自分に甘い」と思うなら改善したいですよね。今回は、「自分に甘い」とはどういうことなのか、またその心理や特徴を詳しく解説します。
自分に甘いってどういうこと?
自分に甘いとは、一般的には努力することなく簡単に諦めてしまったり、自分に非があっても認めなかったりすることをいいます。
頑張ることで得られる充実感よりも、目先のラクさを選んでしまうので、ちょっとでも嫌だなと思うことがあれば向き合わずに逃げてしまいます。
例えば、「まぁこのくらいでいっか」と都合良く解釈して雑な仕事をしてしまうこともあれば、自分も責任の一端を担っているのに「私のせいではありません」「私は関係ありません」と我関せずの態度を取ってしまうこともあります。
本当は逃げてはいけないような肝心な時に逃げてしまうのが、「自分に甘い」ということです。
自分に甘い人に見られる特徴
では、自分に甘い人は具体的にどのような特徴があるのでしょうか? 性格・言動の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
自分に甘い人の性格の特徴
(1)だらしない
「これくらいでOK」と思える基準が低いです。面倒くさいと思えば、仕事であっても手を抜いてラクをしようとします。自分を律することが苦手で、金銭面や生活面などさまざまなところがルーズです。
大雑把な人が多いですが、中には自分に厳し過ぎて「完璧にできないならやらなくていいや」と思ってしまっている人も。
(2)欲望に素直
例えば、ダイエット中でも食べたいと思ったら、理性より欲望が勝って食べてしまいます。また、やらなければならないことがあっても、やりたいと思えなければギリギリまで後回しにします。
(3)マイペース
自由が好きで、自分のペースで動きたいと思っています。ルールがあっても自分の思い通りにことを進めたいので、「これくらい大丈夫でしょ」と自分の都合が良いように物事を解釈します。
自分に甘い人の言動の特徴
(1)約束を守らない
ちゃんとしなければいけないと分かっていても、時間にルーズだったり納期を守らなかったりします。ルールはお互いが気持ち良く過ごすためのものですが、自分に甘い人にとっては、自分を縛る窮屈なものに感じられるようです。
(2)うまくいかないと他人のせいにする
思い通りにいかないと、自分のことを棚に上げて「だって、〇〇さんがこう言ったから……」などと言い訳をします。「でも」「だって」という口癖が多いのが特徴です。
自分が力不足であることを受け入れたくないので、素直に非を認めたり謝ったりすることができません。
(3)壁にぶつかると逃げがち
成果が出ない時も改善しようと努力したりすることなく、あっさり諦めてラクな道を探そうとします。勇気を出して新しいことにチャレンジするのは苦手で、結局は現状維持を選びがちです。
自分に甘い人の心理
上述したような特徴のある自分に甘い人。では、どうしてそのような言動や性格になってしまうのでしょうか? 心理をひもときます。