これまでに4万5000個以上ものアイスを食べ続けてきたアイスジャーナリストのシズリーナこと荒井健治です。
これまでに4万5000個以上ものアイスを食べ続けてきたアイスジャーナリストのシズリーナこと荒井健治です。
長かった梅雨も明け、ついに本格的に夏がやってきました。この時期にアイス業界では清涼感が強いフレーバーがリニューアルや再販などの商品が登場してきます。
今回は、そんなこの時期にぴったりなフレーバー「チョコミントアイス」をピックアップ。5つの人気アイスを、「ミント感」や「食べやすさ」など、5つの項目で採点し、総合得点も紹介していきます。
おなじみ「チョコミントカラー」に異変!
もともと日本でチョコミントフレーバーが誕生したのは、サーティーワンアイスクリームが東京・目黒に1号店をオープンさせた1974年と言われています。 ... 「チョコレートミント」は当時からスタンダードフレーバーですが、「ミント」という言葉がまだ知られてなかったころには、「薄荷(ハッカ)」と注釈をつけて販売していたそうです。
ところが最近、大手アイスクリームメーカーの「明治」と「ハーゲンダッツジャパン」の最新チョコミントフレーバーに異変が起こりました。今までチョコミントの特徴と聞かれたら「口に入れた瞬間リフレッシュできるスーッとする清涼感」「チョコチップ」それから「青緑っぽい色」の3つが特徴的でしたが、この「青緑っぽい色」が完全になくなった作品が登場したのです。
・ハーゲンダッツミニカップ「ホワイトミント&ショコラ」
2020年3月10日に登場したホワイトミント&ショコラは、ハーゲンダッツのこだわりである濃厚なミルクなどの素材の味に負けないようにミントやショコラもさらにこだわって作られた作品です。どこをほってもチョコチップと再会できるので最後まで楽しく食べられます。
ミント感:★★★☆☆(3)
アイス感:★★★★☆(4)
香り&風味:★★★★☆(4)
食べやすさ:★★★★★︎(5)
企画構成力:★★★★☆(4)
総合得点:20/25
パリパリっとした食感を楽しめるチョコチップが練りこまれたミントアイスは上品な清涼感をひめており、気分転換をしたいときにオススメのアイスです。
・明治「エッセルスーパーカップ 白いチョコミント」
2020年7月20日に登場した白いチョコミントは一見チョコチップバニラアイスですが、鼻を近づけるとちゃんと清涼感に触れられるチョコミントフレーバーです。
ミント感:★★★★☆(4)
アイス感:★★★☆☆(3)
香り&風味:★★★★☆(4)
食べやすさ:★★★★☆(4)
企画構成力:★★★★☆(4)
総合得点:19/25
スーッとするミント感がMAX! ちょうど良い具合でミントの主張が控えめで口溶けの良いチョコチップがバランス良く、練り込まれた作品です。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
エンタメ系チョコミント登場!
森永乳業のピノシリーズから待望のエンタメ系アイスクリームが登場しました。アイスなのにASMR !! チョコミント史上初となる音にこだわったピノです。
・森永乳業「ピノ"プチカリッ"チョコミント」
ミント風味の顆粒の"プチカリッ"とした食感、そしてミントの清涼感とセミスイートチョコのカカオ感を絶妙なバランスで味わえる作品のようですが、ミント風味の顆粒が私には感じられず......。総合評価としてはミントだけに辛めの評価です。ただし、新しいことにチャレンジしようとするピノの姿勢は高く評価できます。
ミント感:★★★★★︎(5)
アイス感:★★☆☆☆(2)
香り&風味:★★★★☆(4)
食べやすさ:★★★☆☆(3)
企画構成力:★☆☆☆☆(1)
総合得点:15/25
ピノは、内側のアイス部分と外側のチョコレート部分の割合は、8対2になるように作られています。チョコレート部分にミント風味の顆粒が小さすぎてしまい、またアイスやチョコレートの水分が顆粒部分に侵食してしまい食感を損ねてしまった印象を受けました。
・赤城乳業「以前にも増してさわやかすぎ~。やりすぎチョコミントバー」