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[9/21〜9/27の運勢]9月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

始まり、そして中心としての闇

今週のかに座は、闇にじっと目を凝らすことで微かな輝きを見出していくような星回り。

日中容赦のない光熱に襲われることになる砂漠では、日が沈めば深い闇と静寂が訪れます。そうした砂漠の感覚は聖書のヘブライ語原典の表現や言い回しにも数多く見受けられ、例えば『創世記』の創造の初日の結びには「夕となり、また朝となった。一日である」(1章5)と書かれています。

つまり日没を起点に一日は始まるのであって、炎熱と死をもたらす渇きが去った夕べの闇こそが、ものみな生き返らせる待望の時であり、いきいきとした生命の源。この闇に彼らの神を感じ取り、闇の深まりを毎夕意識しながら一日が始まっていったのであり、寝ているうちにいつの間にか翌日になっている私たちとは、その点で訳が違いました。

今週のあなたもまた、そうした普段なかなか意識することのないような深い深い闇の底に身を隠し、一体化していくような感覚を通じて、ある種の生まれ変わりをしていくことがテーマとなっていきそうです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

共に在ることへ開かれる

今週のしし座は、既存の固定化された線引きを超越した世界を感じていこうとするような星回り。

「爛々と昼の星見え菌生え」(高浜虚子)という句は、いささか不気味な印象。「生え」という不安定な連用形の句末も、「昼の星」という本来見えないはずのものが見えてしまっている不思議さが重ねられているにも関わらず、しかしどこかありえそうな景色でもあります。

「爛々と」という一言によって、「昼の星」という“天”と「菌生え」る“地”とのはざまで、他ならぬ<私>という“人”もまた妖しく輝き始めるからでしょう。つまり、ここで<私>は「昼の星」でもあり「菌」でもあるという仕方で、相互貫入しながら意識はそれら全体へと拡張しているのです。

今週のあなたもまた、ただ事実を追うだけでも、分かり切ったパターンへと処理するでもなく、自分を新しい世界との関係へと開いていくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

本能をしっとり温める

今週のおとめ座は、退化した人間の壊れた本能を取り戻していくような星回り。

ファーストフード店で人が食べ物を買ってそれぞれが勝手に食べている光景について、霊長類学者の山極寿一さんは「人間はサルに退化している」とコメントしていました。というのも、人間ならではの特徴のひとつが、エサをその場で食べずに、自分で食べる以上の物を仲間のもとに持ち帰って皆で一緒に食べることだったから。

他の誰かと一緒にごはんを食べるという行為は、食欲の減退やリズムの狂いを防ぎ、個体が正常な状態から逸脱し、壊れてしまうのを事前に予防するための知恵。また他者への想像力や思いやりの基礎を育むという意味で、人間性の根幹を成すものなのだそうです。

独りで食べることは、遊びや笑いといった豊かなコンテクスト(文脈)がどうしても醸成されにくく、人間も「個食」を続けていれば、そもそも人間らしくなくなってしまうという訳です。今週のあなたもまた、目で見ることの以外の味わうことや匂うこと、触れることで感じられるずれや無駄を楽しみ、それを誰かと共有していく習慣を改めて大切にしていきたいところです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

見えないものを見通す

今週のてんびん座は、自分自身もまた秋風に溶け入っていくような星回り。

「秋風にあらざるはなし天の紺」(高橋馬相)という句の「天の紺」とは、秋になって一段と高くなった空の深い色合いのこと。そんな「天」から地上まで、さまざまな高さや場所で風が吹いているけれど、いずれにおいても秋風でないものはなく、すべての風が秋風であり、あらゆるものが吹きわたる秋風に包まれています。

生きているものも、そうでないものも、物はいつか形をなくし、透明になっていく。そして、作者自身の肉体もまたその例外ではありませんでした。掲句は辞世の句の一つであり、作者は昭和21年に40歳で病没。残り僅かな生のひと時において、作者の目にはこの世のあらゆるものが透けて見えていったのではないでしょうか。

今週のあなたもまた、自分の身が秋風に吹かれるたびに透明になって、何か別様に生まれ変わっていくのを感じていけるかもしれません。

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