あれこれといくつも欲しくなり、気づけば増えてしまうアクセサリー。だけど、「これは」と自分の中でなんだか特別な“定番”のアイテムってありませんか。そんな「わたしなりの定番アクセサリー」をおしえてもらう連載企画。第10回目の今回は、毎回「聞き手」としてこの連載の執筆を担当している、ライター・めるのアイテムです。
この季節を待っていた。
ずいぶんと若い頃は「ファッションがいちばんたのしいのは“夏”」と、どこか決め込んでいるようなところがありました。
「夏になればー」とショッキングピンクや、ビタミンカラーの洋服や髪飾りにいつも心奪われていましたが、近頃たのしいのは、実は「秋」だったりします。
袖の丈や、防寒の具合には悩まされるものの、赤・ゴールド・モスグリーン・マスタード…、深まる秋とこれからやって来る冬の気分をぐっと盛り上げてくれるような、ちょっと「スパイシー」なカラーの小物が、わたしをドキドキとさせてくれます。
耳もとには、ホットなカラー
大ぶりのピアスが好きで、洋服を選ぶときは、常にピアスとセットで、その組み合わせを考えていたりします。
それぞれ右耳と左耳に2個ずつ穴があいているのですが、「小ぶりのものと組み合わせる」という感覚も特に持ち合わせておらず、右耳に大きなものを2つつけることも。
いつも、あまりルールを設けずにたのしんでいます。
額縁に飾られているような真っ赤なピアスは、赤や黒のニットとの相性が抜群。
以前このメディアでもご紹介した福岡の大好きなお店「Dua」で購入したもので、「ここぞ」というときに、よく身につけています。
本当に、「うれしい気分」「頑張るための活力」をチャージさせてもらえるお店で、出張や旅行のたびにお邪魔している場所。
ここで購入したアイテムは、そんな気分を思い起こさせてくれたりもします。
マスタードはここ数年で、突然恋したカラーで、2年ほど前に購入しました。
ゴールドのパールと組み合わせた大ぶりのデザインですが、くるみボタンの素朴さやパールのマットな質感が程よく、悪目立ちせずに、コーディネートの差し色になってくれます。
・「SORA」さんの「大きなくるみボタンピアス」
作家「●▲■−まるさんかくしかく−」さんの作品のファンで、この「カクカクシリーズ」はいくつも集めているのですが、中でもモスグリーンと煉瓦色は、これからの季節にぴったり。
意外な組み合わせとして、大ぶりのコットンパールと合わせて上下でつけてみても、ニットやシンプルなワンピースによく合います。
・「●▲■−まるさんかくしかく−」さんの「3setカクカクピアス」
ゴールドと白糸の刺繍の組み合わせには、なんだか大好きなクリムト(グスタフ・クリムト)の絵画の世界を思い出すような、うっとりとした気分に。
つけ心地の軽さも、耳もとでチラチラと揺れては輝くデザインも、身につけていると本当にうれしくなってしまうアイテムです。
・「toirohanko」さんの「刺繍ピアス」
主役を任せる、個性派ブローチ
ブローチもコレクションしているもののひとつですが、秋冬は、まさに「主役」になってくれるようなアイテムを選び取ることが特に多くなる気がします。
右上は、作家・CHIMNEYさんの個展で「ピンクにしようか」「白にしようか」と数十分悩んで購入したもの(笑)。タッセルや編模様が入っていて、ニットの一部のように見えるところもおもしろく、ベージュや黒いニットに組み合わせてたのしんでいます。
左下のメガネのプローチは、タートルネックの襟部分や、開襟したシャツの襟の部分につけるのがお気に入り。
・「CHIMNEY」さんの「マイティさんかくブローチ[White]」