「センスが良すぎる」と話題のドン・キホーテ公式ツイッターの運営者。果たして何者なのか…。
お堅い会社かと思いきや、ツイッター上ではなかなかのパンチの効いた発言をみせるなど、各社各様の個性で注目を集めているのが企業公式アカウント。
ロックリスナーの間では、「ドン・キホーテ」公式ツイッターのセンスが素晴らしいと話題になっている。
■選曲センスが良すぎ
ドンキ公式の「音楽ネタ」ツイートがいつ頃から注目を集めたのか、正確な時期は定かではないが、ロックリスナーの注目を集め出したのは恐らく昨年1月のこと。
「寒い、ほんと最近寒いっすね」と冬の寒さについて呟いた同アカウントは「個人的には寒い夜にシューゲイザーを聴くと沁みる」と続け、RideにSlowdiveという90年代イギリスを代表する2バンドの楽曲名を挙げだしたのだ。
関連記事:台風シーズンにドンキでバカ売れするモノ 本店のプッシュ商品が納得だった
■このチョイスは…できる
ちなみにシューゲイザーとは80年代後半のイギリスで誕生したロックジャンルの1つで、耽美的なメロディとディストーションのかかった轟音の対比が特徴的。
同ジャンルは現代日本では一般にあまり浸透しておらず、ロックをある程度踏み込んで聴いている人でなければ馴染みがないだろう。件のツイートは全国のロックリスナーに衝撃を与え、「ドンキ公式がシューゲイザーについて言及してるぞ…」「ドンキがシューゲイザーのツイートしててギャップに笑った」など反響のツイートが多数上がっていた。
その後も、定期的に天気や季節などに合わせた曲名をツイートし、ツボを押さえた通な選曲が度々話題に。果たしてこの「中の人」は何者なのか…。
■直撃インタビューを敢行
いちロックリスナーとして担当者とロック談義を行いたかったのだが、あくまで相手は中の人。踏み込んだ内容のインタビューは断られるも、特別に担当者の「生涯のベストアルバム」について話を聞くことに成功した。
すると名前が挙がったのは、アメリカのヒップホップグループ・Public Enemyの「It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back 」、アイスランドのポストロックバンド・Sigur Rosの「Agaetis Byrjun」、イギリスのロックバンド・Radioheadの「The Bends」と、通好みな名盤ばかり。
ちなみに邦バンドの作品では、フィッシュマンズの「空中キャンプ」、くるりの「さよならストレンジャー」、tofubeatsの「lost decade」を愛聴しているという。
関連記事:ドンキの大人気商品、圧巻の景色で再注目集まる 今すぐ入手すべきワケは…
■忘れた頃にやって来る
ちなみにこちらのアカウントは、毎回音楽に関するツイートを投稿しているわけではない。ドンキの新商品やお得情報をメインにツイートしつつ、時々コアな音楽の話をする…というこの絶妙な塩梅がユーザーの琴線に触れるのだろうか。
ちなみに最新となる28日夜のツイートでは、イギリスのテクノロックバンド・New Orderのメンバーの誕生日を祝福しつつ、同バンドのオススメ楽曲の名前を挙げている。
New Orderといえば、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた来日公演の振替公演日が決定したばかり。ひょっとしたら公演当日は、ドンキの中の人も会場に駆けつけているかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ 取材協力/ドン・キホーテ)