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月収55万円でDINKS。両親の介護などに耐えられる?「わが家の家計が心配です!」

節約・マネー

こんにちは。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。みなさん家計管理はしていますか?家計管理をしているつもりでも、上手にできているか心配…という方もいるかもしれません。今回は、50歳と44歳のご夫婦、お子さんはいらっしゃらないご家庭の家計を見てみましょう。40代の後半から50代にかけては両親の介護や医療などの問題も出やすい時期。介護や医療の負担額などのアドバイスとともに紹介していきます。

今回の家計内容

◆ご家族について教えてください。

相談者: 妻(44) 同居家族: 夫(50)、義母(75)

お住まいの地域(都道府県): 東京都
お住まいの形態(賃貸、持ち家等): 賃貸

◆収入について

夫の月収(手取り): 30万円?(お互いの収入には介入しておらず本当に知りません)
妻の月収(手取り): 23万円(コロナで出勤が減り、この額から85%支給に)
児童手当: 子供はいないのですが義母より年金から2万円戴いています
収入合計: 55万円
★基本的に夫14万、わたし9万、義母2万を「家計」として徴収し、その中で全てのやりくりをしています
それ以外のお金については各個人の管理です。

◆支出について
住居費: 11万5千円/月
食費: 4万円/月 ←朝ごはん、休祝日の夜ごはんのみ。平日夜、毎食昼は個人支払い
電気料金: 3千円 /月 ←TV無いからか、リモート増えても異様に安いです
ガス料金: 3千円 /月
水道料金: 6千円 /2ヶ月
通信費 (携帯電話1台分): 私(1万円)夫、義母(3千円)←各個人での支払い
(プロバイダー): 3千円 ←ポケットWi-Fi 家計からの支払いです
(NHK受信料): TVを所持していないのでありません
日用雑費: 1万円
レジャー・交際費: ここ1.5年ほど全く出掛けていないのでありません
交際費もびっくりするほどありません
夫小遣い: 14万円生活費として戴いています、残りが全て夫の小遣い
妻小遣い: 9万円生活費として家計に入れています
生命保険料: 夫婦で4万円ぐらい
ローン: なし
その他:なし

◆貯蓄について教えてください
現在の貯蓄: 夫婦では200万円ほど、他個人で貯金や個人年金を契約しています

◆ボーナス収入について :あり 夫は5万円ほど、わたしは年間30万円ほどです
◆お金に関する悩み(幾つでも)

専門家からのアドバイス、まず最初にするべきはこれ

アドバイス1:どれだけ貯蓄があるか分かりません

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出典:www.photo-ac.com

今回のご相談者様は、ご夫婦で月55万円ほどの収入があるご様子です。

ご主人14万円、奥様9万円、お義母さんから2万円の計25万円でご家族の家計のやりくりをしており、残りの30万円が各自の小遣いとなっているということですね。

夫婦の貯蓄は200万円、そのほかに個人で貯金や個人年金を契約されているようです。

こちらの個人でされている貯金や個人年金などの貯蓄額が分かりませんので、個人の小遣いとなっている月30万円のうちどれだけが貯蓄になっていて、どれだけが支出になっているのかが分かりません。

ご家族の家計からも余剰があり、夫婦それぞれたがいに貯蓄もされているということですし、お金についての悩みは特にないとのことですので、おそらく少なくとも、ご相談者様にはそれなりの貯蓄がすでにあるのではないかと推測されます。

アドバイス2:DINKS家計の盲点

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www.photo-ac.com

DINKS家計の方というのは、夫婦でお互いに収入があり、子供などにかかる支出がないため、今回の相談者様のように互い別々に個人の収支を管理しているという方が多く見られます。

以前、以下の記事でも紹介させていただいたのですが、

《夫の収入や貯金額を知っていますか?「お互い稼いでいるから」夫婦別財布の恐ろしいリスクとは》

夫婦で別々に家計を管理されていると、老後に思わぬ落とし穴が現れることがあります。

ご相談者様はしっかりと貯蓄をされている感じがいたしますが、ご主人までしっかり貯蓄をされているかは、今回の内容からは分かりません。

もし、ご主人が全く貯蓄をしていなかった場合、ご主人の老後資金の不足分までご相談者様が補うつもりがあるのかなど、ご主人の懐具合が分からないのであれば分からないなりの準備はしておいた方がよいと思います。

また、現在賃貸住宅で老後の住居費についても心配されているご様子ですが、年金生活になると今よりもぐっと収入は少なくなることが予測されます。

今よりも少ない収入で住居費を賄う場合でも、夫婦別々の家計管理でやりくりできるのかは相談しておいた方が良いでしょう。老後になってから夫婦で合算してやりくりをしようとしてもうまくいかない場合が多いので、あらかじめ練習しておくのも良いと思います。

老後であっても夫婦で別々にやりくりをし、住居費の負担割合なども決めないおつもりであれば、老後までにマイホームを購入し、夫婦で支払いを終えてしまっておくのもひとつの方法かもしれません。

アドバイス3:両親の介護や医療費にどれだけかかる?

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www.photo-ac.com

不安になられているご両親の介護などについてですが、実際に介護の状況になると、お世話をする時間的な負担などに加え、介護費や医療費などの費用の負担も増えていくことになりますね。

もしかしたら、どちらか一方が仕事を制限しなくてはならない可能性もあり、収入が減るリスクも考えられます。
ご両親の年齢や収入、希望される条件になどにより、事前に準備をしておいた方が安心です。

費用の面での心配は特にないかもしれませんが、参考までに介護や医療にかかる費用について紹介しておきますね。
お義母様は75歳ということですから、後期高齢者制度に加入されていることと思います。

万が一、毎月高額な医療や介護の費用が掛かるようになった場合の医療費と介護費の限度額は、年額56万円が基本です。実際には、収入などの状況によって、限度額は年間19万円から212万円までと幅がありますが、ここでは基本の年額56万円をもとにして考えてみましょう。

日本人女性の平均寿命は約86歳ですから、仮にお義母様の高額な介護に必要な時期が10年間続くと考えると、56万円×10年=560万円の介護や医療に関する費用の負担が生じることになります。奥様のご両親もご存命と考えると、少なくとも3倍かかることになります。

医療保険の対象外となるものや介護保険対象外のサービスにかかる費用や病院や施設での食費や病院での差額ベッド代、施設での居住費(滞在費)、福祉用具購入費および住宅改修費の自己負担分などは、自己負担額には含まれないので、実際にはさらに負担が増えると予測されます。

お義母さんやご両親の年金やこれまでの貯蓄などから十分に賄える範囲なのか、確認しておくと安心ですね。

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