読者からの疑問にドクターがアンサー
Q1 生理痛といえる症状にはどんな種類がありますか?
A 生理が終わったら治るものは生理痛です おなかや腰の痛み、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、過多月経、胃の痛み、下痢、胸の張りなど、生理に伴って起き、終わると治る症状はすべて含まれます。
Q2 生理痛の個人差はなぜ起こるのですか?
A 個人の痛みに対する閾値が異なるから
痛みに対する閾値に個人差があるからです。また、プロスタグランジンの量や、子宮内膜症などの病気の有無によっても痛みの度合いに差が出ます。
Q3 痛みやすさは遺伝するものですか?
A 遺伝は関係ないと考えて
母親が生理痛がひどかったら子どももひどくなるわけではなく、遺伝は関係ありません。痛みやすさは、やはり痛みの閾値などの個人差が大きいです。
Q4 病院に行くべき“生理痛”の見極め方は?
A 自分自身が普通に生活していて困るかどうか
痛みがひどくて生活に支障が出るほどなら月経困難症なので婦人科を受診するべき。生活に支障が出ない程度なら市販の鎮痛剤を飲むなどの対処でOK。
2.生理痛のお悩み10問10答
お悩み1若いころは痛みを感じなかったけれど、ここ最近、急に痛みが激しくなりました。加齢と生理痛は関係ありますか?(35歳・金融)
A 35歳以降は生理痛は軽くなるのが自然。痛みが激しくなってきたなら病気の可能性大
35歳を過ぎたころから子宮内膜をつくる女性ホルモンの量が減るぶん、生理痛も軽くなっていくのが自然な流れです。それなのに痛みが強くなってきたなら子宮内膜症や子宮筋腫の可能性が。30代半ばから増える病気なので早めに受診を。
お悩み2月によって痛みに差があります(32歳・サービス業)
A 体調などによって痛みの程度が変わることも
よく、“右からの排卵のときは生理痛がひどく、左からのときは軽い”などと言う人もいますが、排卵に左右の周期性はないので関係ありません。体調などによって月により痛みの程度も変わるためです。
体調だけでなく、その月のメンタル状態によっても痛みの感じ方が変わる場合も
お悩み330歳を超えてから、経血量が少なくなってきました。これは閉経に近づいているのでしょうか?(33歳・マーケティング)
A 自然な流れではありますが、無排卵の可能性もゼロではない
加齢とともに経血量が減っていくのは自然なことですが、30代前半ではまだ減りにくいので、減ってきたなら無排卵の可能性が。入浴中など気づかないうちに経血が出ていった可能性もありますが、経血量の減少が続くなら婦人科へ。
お悩み4生理の重さと更年期症状の重さは比例しますか?今から心配です(36歳・教育関係)
A まったく関係ありません!!
生理の重さと更年期症状の重さは比例しません。更年期の症状は、きまじめな性格の人や、子どもの独立や介護をしていた親との死別など何らかの喪失体験が重なった場合などに重くなりやすい傾向があるようです。
お悩み5痛みがひどいとき、薬以外で何かやわらげる方法は?(31歳・メーカー事務)
A 骨盤まわりを温めることで改善する人も多いようです
骨盤まわりなどを温めることで痛みが緩和する人もいますし、ストレッチやヨガなどの軽い運動で骨盤内の血流をよくすることで楽になる人もいるので、試してみるのもよいと思います。
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