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平安王朝時代の女性の重ね着をイメージした、京都発のカラフルな餅菓子/スイーツ芸人おすすめのサプライズスイーツ vol.31

グルメ

よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。

よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。

手土産やプレゼントでスイーツを贈るとき、「なにこれ!」とか「こんなのあったの!?」と驚きとともに喜ばれると、ちょっと嬉しかったりしますよね。「サプライズスイーツ」をご紹介するこの連載。第31回目は、カラフルな包み餅をご紹介します。

「サプライズスイーツ」をご紹介

京都に昨年誕生したばかりの和菓子屋さん

2019年10月、京都・仁和寺の近くに誕生した和菓子屋さん「御室和菓子 いと達」。御室とは仁和寺一帯を指す地名のことで、地域へのリスペクトも伝わってくる名前です。

ぼくはまだ実際にお店に行ったことはないので、いつか行きたいなあと思っているのですが、路面店ではなく住宅街の中にあるちょっと隠れ家なお店だそう。

ご主人の伊藤達也さんはお店を出す前、老舗和菓子屋さんで17年間修業をされており、最後の10年は「笹屋伊織」でも経験を積まれています。

「おっ!」と思った方もいると思いますが、店名の「いと達」は店主の名前が由来になっていますね。気付くとほっこり。

国内産黒大豆から挽いた黒豆きな粉や、北海道産の小豆など、日本各地から選んだ素材にこだわったお菓子作りをされています。

今回ご紹介する「包み餅」は、いと達さんを代表するお菓子です。

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淡くやさしい色合いに思わずうっとり

「包み餅」は、見た目も華やかな餅菓子です。お菓子はカラフルですが、包み紙はモダンでスタイリッシュな落ち着いたデザイン。赤色の紐がアクセントになって素敵!

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お店の名前が入った木箱を開けてみると、彩り豊かな包み餅に、わあっと声が出るような美しさに感動!

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手に取ってみると、このぐらいの手のひらサイズの大きさ。個装されているので、シェアしやすくていいですね。

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色は全部で4種類。勘の鋭い方なら気付いたかもしれないですが、これは四季を表現した色になっているのです。

ピンク色の「桜」、緑色の「楓」、オレンジ色の「紅葉」、紫色の「雪中花」と名付けられ、春夏秋冬を表現しています。淡くやさしい色合いは、和菓子ならではの儚い美しさを感じます。

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よく見ると一つの包み餅には、違った色の生地を重ねて作られていることがわかります。これは、平安王朝時代の女性の重ね着「襲色目(かさね色目)」をイメージしたもの。こういうことを知って食べると、包み餅の上品な美しさにまたうっとりします。

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素材にこだわった、二種類の餡

まず気になるのは、包み餅のカラフルな生地。3種類のもち米粉をブレンドして作られた焼き皮の生地です。

2枚重ねでも口の中でもったりするような厚すぎる印象はなく、程よい弾力にもっちりとした食感がとってもいい。餅系のお菓子が好きな人には、きっとたまらないと思います。

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そして、生地に包むあんこにも注目。

「白味噌きな粉餡」と「こし餡」の2種類があり、それぞれ素材にこだわった製法です。

桜と紅葉には「白味噌きな粉餡」。京都・石野の白味噌と北海道産の黒豆きな粉を合わせたあんこを包んでいます。

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