新しい試みの数だけ、バリエーションが増え、ファンもまた増えていく、そんなイメージです。MaHoMeさんにとって「いろいろ出てくる絵の具ブローチ」はどのような存在ですか。
MaHoMe: わたしの人生を彩ってくれた大切な作品です。ブローチをきっかけにたくさんの人と出会い、チャンスをいただき、つくる前には想像もできなかった、数えきれないほどの体験ができました。
想像で終わらせず、かたちにして本当によかったと思っています。
色の数だけときめきを
「いろいろ出てくる絵の具ブローチ」には、絵の具の色を集めるように、コレクションしたくなる魅力があります。新色を心待ちにされている方へどんなことばを送りたいですか。
MaHoMe: 「ただつくることが好きで、作品を完成させられれば満足」という期間が長かったので、
作品が手を離れてお客さまの元へ届き、感想をいただくということにいまだに新鮮な驚きを感じ続けています。
みなさん、たくさんの言葉で気持ちを伝えてくださり、まるで目の前でお話ししているかのような、少し照れるようなあたたかい気持ちになることが多々あります。
そんなみなさんからのメッセージが、制作を続ける上でのいちばんの原動力です。
これからも季節に合わせた色、限定色、コラボレーションなど、新色を展開し続けていきたいと思います。今は、お正月の福箱をどんなものにしようかと考え中ですので、たのしみにしていただけたらうれしいです。
最後に、今後の目標や夢をおしえてください。
MaHoMe: 絵の具の基本、色についてもっと知りたいなと思っています。
名前の由来や色のつくり方など、絵の具にまつわる知識を深めて、制作に役立てたいです。
絵の具メーカーさんとのコラボもできたらいいなと思っています。
そしていつか、本当の画材屋さんのように、何十色もの絵の具ブローチを並べた展示をしたいですね。
たくさんの色の中から、好きな色を選んでこその絵の具かなと思うので。来てくださった方に「こんなにあって選べない、どうしよう!」とたのしんでもらいたいです。
目にした人を笑顔にし、ときめきを与えてくれる、MaHoMeさんの「いろいろ出てくる絵の具ブローチ」。思いも寄らないものが、本当に“いろいろ出てくる”ので、今後の新作からも目が離せません。次に出てくるのは一体なんだろう、自分だったらこんなものが出てきてほしいな、と想像をめぐらせながら、ぜひギャラリーページをチェックしてみてください。
次回の作品ヒストリーもおたのしみに。
取材・文 / 西巻香織