人気コーヒーショップ『丸山珈琲 表参道 Single Origin Store』の店長の宇野さんと、トップバリスタの櫛浜さんにもっとコーヒーライフを楽しめるよう、話を聞いてきました!
軽井沢にある人気コーヒーショップ『丸山珈琲』は、2017年9月に初のシングルオリジン専門店『丸山珈琲 表参道 Single Origin Store』をオープン。常時トップバリスタが店頭に立ち、約30種類のコーヒーの中から、自分にぴったりの一杯を探す手伝いをしてくれます。
店長の宇野慎平さん(写真・左)と、トップバリスタの櫛浜健治さん(右)。
それではさっそくおふたりにお話をうかがいます!
生産者の顔と一緒にコーヒー豆が売られていたのですが、これはどういう意図からでしょうか?
宇野 この店舗のコンセプト「Discover Coffee=コーヒー豆生産者との出会い」に関係しているのですが、誰がどこで、どのような思いで作ったコーヒーなのかを知って、新たなコーヒーと出会って欲しかったからです。「ジャケ買い」のように生産者の顔や雰囲気で選ぶ方もいて、楽しんでいただけているようです。
自分にぴったりの一杯って、どうやって見つけたらいいのでしょうか?
櫛浜 味とか、ライフスタイルとかで選ぶのがいいかもしれません。酸味が強いものが好きな人、苦味が強いものが好きな人、あとは朝飲みたいから爽やかなものにするとか、夜飲みたいからデカフェのものにするとか。店舗に実際に来ていただいて、まずはタイプの違う3〜4種類を飲んでいただいてお好みの味を見つけていき、さらにライフスタイルを教えていただければぴったりのものをご紹介できますよ。
コーヒーに合うフードを教えてください。
——スイーツを食べるときにコーヒーを飲むことが多いのですが、ワインのような「マリアージュ(コーヒーと食べ物の相性)」ってコーヒーにあるのでしょうか。
櫛浜 基本的に、コーヒーのフレーバーの説明にあるもの(例えばストロベリーなど)との相性はいわゆるマリアージュすると思います。日本ではあまりスタンダードではありませんが、食事に合わせるのもオススメです。
たとえば、マンデリンなどのスパイシーなコーヒーと、カレーパン。ブラジルやエチオピアのナチュラル精製のコーヒーと、あんぱんやお焼き。また、柑橘系のケーキに合わせるなら、柑橘系の酸味のきいたコスタリカなどのコーヒーが合います。
自宅でできるおいしいコーヒーの淹れかたは?
——おいしいコーヒーを見つけたあとに気になる、自宅でもできるおいしいコーヒーの淹れ方を教えてください。
櫛浜 『丸山珈琲』ではドリップではなく2003年より「フレンチプレス」で淹れています。「フレンチプレス」とは、金属製のフィルターを備えた円筒状のコーヒー抽出器具のこと。紅茶で使われることも多いですが、本来はコーヒーを淹れるために作られた器具で、味わいを丸ごと引き出すことができます。紙や布でろ過するドリップより、金属フィルターを使うほうが香り高い豆の油分をそのまま淹れることができるんです。
コーヒーをおいしく淹れる前に、気をつけて欲しいのが、コーヒー粉の保存方法。もちろん、家で挽ける環境にあるのであればそれでいいのですが、多くの人が自宅で手軽に楽しむために店頭でコーヒー豆を粉に挽いてもらっていると思います。
コーヒー豆は生鮮食品と一緒なので、帰宅後はすぐに冷凍保存をしてください。また、淹れるときも必要な分をとったら汗をかく前にまたすぐに冷凍庫へ。その際に、空気を抜いておくといいでしょう。『丸山珈琲』のコーヒー粉の袋にはバルブが付いているので、簡単に空気を抜くことができます。
コーヒーを淹れる順番ですが、まずフレンチプレスにコーヒー粉を16g入れ、4分にセットしたタイマーをスタートすると同時に、沸騰したお湯を勢いよく半分くらい注ぎます。
タイマーが30秒ほど経過したら、残りのお湯を回し入れて、フタをかぶせてタイマーが鳴るのを待ち、タイマーが鳴ったらプランジャーを押し下げて完成です。
今回淹れていただいたコーヒーは「50lbs.ECP ファン・ラモン ゲイシャ ナチュラル エル・セントロ(コスタリカ)」。フローラルで甘い香りがあり、ひと口飲むと、まるでパイナップルやマンゴー、ピーチのような甘さが口いっぱいに広がります。
いかがでしたか。このやり方は、自宅で一番おいしく手軽にコーヒーを淹れられる方法です。難しい技術は必要なく、フレンチプレスさえあればすぐに試せる方法なので、ぜひ来年からは ”おうちカフェ” タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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丸山珈琲