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「野菜ソムリエ」は野菜好き女子の通過点?資格取得で売り場がキラキラ光って見える

野菜ソムリエプロに訊く「野菜ソムリエ」のお仕事

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Photo by macaroni

野菜ソムリエプロの鵜藤佳奈さん

——鵜藤さんは中級の野菜ソムリエプロでしたね。どうして野菜ソムリエの資格を取ろうと思ったんでしょう。

以前は電機メーカーに勤めていたんですが、特に大きな理由はなく、アフター5を充実させようと思って、習い事感覚で養成講座に通いはじめたんです。どうせなら好きなことを学ぼうと考えたら、自分にとってのそれは食べることだった。

——食の資格っていっぱいあります。どうして野菜ソムリエに?

やっぱり野菜が好きだったんですよ。子供の頃、祖父が家庭菜園をやっていて、季節ごとに野菜がたくさん送られてきた。悪くしちゃもったいないからと母が一生懸命料理していたんですが、それが本当においしくて。自分の中で、野菜は幸せのイメージそのものなんです。

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Photo by macaroni

——資格取得でなにが変わりました?

ひとつは仕事。それなりのお金をかけて中級の野菜ソムリエプロを取ったことで、野菜ソムリエをしっかり自分の仕事にしようと考えたんです。まずは野菜にかかわる仕事の現場を知りたかったので、電機メーカーを辞めて自然食品のお店で働きはじめました。そこで野菜や果物のことを学びながら、野菜ソムリエとしての仕事もする。

販売の現場に立つと、仕入れや流通だけでなく鮮度管理も実地で学べるし、お客様とのコミュニケーションが野菜ソムリエとしてのアウトプットの練習になればいいな、という思いもありました。

——ほかにも変化がありましたか?

野菜ソムリエになったことで、いろいろな年代、幅広い職種の方と知り合えるようになりました。全国にいる野菜ソムリエ仲間と一緒に、野菜・果物の勉強に各地を巡ったり、仕事だけでなく毎日がとても充実していて、人生が彩り豊かになりましたね。

——鵜藤さんの野菜ソムリエとしてのお仕事ってどういうものですか?

講師が多いです。あとはメディアやイベント出演、レシピ提供、企業との商品開発。先日はテレビ番組に呼んでいただいたんですけど、野菜ではなくて、野草をおいしく調理してほしいというオーダーで……。大変でしたけど、楽しかったし勉強になりました。

——野菜ソムリエとしての仕事、どれが一番好きですか?

講師が好き。自分がきちんと勉強したものを伝えることで誰かの役に立つことができたら嬉しい。私、セミナーに参加してくださっている方の顔を見るのが好きで。「あ!」と思った時とか「なるほど!」と思った時に、表情がパッと変わって、明るい笑顔を見せてくれる。それを見た時、今自分は幸せだなって思うんです。

野菜好きなら得られる喜びはきっと多い

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今回取材した内容から判断すると、少なくとも初級の「野菜ソムリエ」については、野菜が好き!というだけで資格を取得する価値はありそう。養成講座で学べる知識は、野菜や果物がもつ深い魅力に気づくための助けになる気がします。また、野菜や果物と接するあらゆる場面で、そこで得られる喜びをより大きなものとしてくれるでしょう。

一方、中級・上級の資格は、仕事として野菜と向き合う意思があってはじめて生きるもの、という印象。取得に必要な費用も高額ですし、ただなんとなく取得を目指すのでは生かしきれない可能性が大きいでしょう。しかし、「野菜とかかわる仕事で生きていきたい」という決意があって資格取得を望むなら、野菜と果物に囲まれて生きる未来をつかむための良い投資となるかもしれません。

ちなみに、取材できいた話の中で、野菜ソムリエ取得の一番確かなメリットと思えたのは、野菜ソムリエになってから家族仲がよくなったという話。仕事にして上手くいくかは人によるという気がしますが、野菜に詳しくなることで日々の食事の質が上がり、結果家族に喜ばれるというのはわかりやすいですよね。

というわけで、野菜ソムリエがどういうものか、少しはわかったでしょうか。この資格、あなたは取得を目指しますか?

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