あこがれの南部鉄器を始めよう。おすすめの急須と選び方

南部鉄器とは、旧南部藩主の城下町であった、岩手県盛岡市を中心とした地域で生産されている鉄器です。鋳造（ちゅうぞう）といい、型に溶解した鉄を流し込んで作られ、伝統的工芸品に指定されています。

その歴史は350年以上にもわたり、明治時代には展覧会への出品や新聞掲載など全国的に知れ渡るようになりました。しかし、昭和に入ると、徐々に戦争の影響で製造中止を余儀なくされてしまいます。そして、戦後はアルミ製品などに押され需要が減り、残念ながら衰退してしまいました。しかし、近年ではその良さが見直され、再び注目されるようになってきています。

南部鉄器の急須で淹れるお茶の特徴としては、なんといってもその鉄分にあります。なかなか充分な摂取が難しい鉄分ですが、南部鉄器からは2価鉄と呼ばれる鉄分が抽出されます。

また、味にも大きなメリットが。南部鉄器でお湯を沸かすと、水道水のカルキがほとんど除去されるんです。そのため、とってもまろやかな味わいになるんですよ。

南部鉄器を初めて使う時は、まず水を八分目ほど入れて火にかけます。沸騰したらお湯を捨て、乾燥させてください。お茶の淹れ方は通常の急須と同様ですが、最後の一滴までゆっくりと落とすことが大切です。また使っているうちにお茶が黒っぽくなってしまうこともありますが、これは鉄分が化学反応した結果で問題はありません。

使用後は中のお湯を捨て、蓋を取って乾燥させます。外側は乾いたふきんで拭いてください。水分を残さないことがポイントですよ。また、洗う時に洗剤は使わないでください。他の食器と一緒に洗う時など、特に注意してくださいね。また、スチールタワシもおすすめできませんので気を付けてください。

普段の保管方法としては、水分を残さないことが大切ですが、たまのお手入れとして次のような方法をおすすめします。まず、水を八分目ほど入れて、茶葉を入れ30分ほど煮ます。このとき空焚きになってしまわないように、途中で水を何度か足してくださいね。終わったらこの手順をもういちど繰り返して完成です。このお手入れは、さび防止として効果があるのでぜひお試しください。

南部鉄器ならではの重厚なデザインで、存在感も抜群です。急須としてはたっぷりの容量なので、お客様がたくさんみえた時にも重宝しますよ。南部鉄器ならではのまろやかなお湯で、おもてなしにもぴったりのおいしいお茶が淹れられますね。

南部鉄器としては珍しい白い急須で、かわいいデザインが好きな方におすすめです。パッと見る限りでは南部鉄器とは思えないほどですね。しかし機能性はもちろんバッチリ。鉄分効果でまろやかなお湯になりますよ。お茶好きな方へのプレゼントとしても喜ばれるでしょう♪

一般的な急須の大きさの南部鉄器。カップ約3杯分と少なめですが、毎日のティータイムに使い勝手のいいサイズです。また、茶こしがついているのでとっても便利ですよ。南部鉄器の急須として定番のスタイルなので、迷う方はまずはこちらをおすすめします。

カラーポットと名がつくだけあり、ちょっと洋風な雰囲気のカラフルな急須です。南部鉄器とは思えないような見た目ですね。こちらはホーロー加工されているので、水分が残っていてもさびつかず、お手入れが簡単な点もポイントです。

上品でかわいらしいデザインが、とってもおしゃれな急須です。大きさは平均的で、普段使いからおもてなしまで活躍できそう！茶こし付きで便利な点も特徴です。使い込むほど味わいが増し、くつろぎの時間をより充実させてくれそうです。