続いて、利光春華さんにインタビュー!
続いてお話をうかがったのは、大人気のイラストレーター、利光春華さん。広告や雑誌挿絵など幅広い分野で活動されている利光さんは、2017年12月にビジュアルストーリーブック『Ribbon』(上ノ空)を刊行。今回の『HIBIYA COTTAGE』では『Ribbon』の世界をギャラリー空間などで展開されています。
――まずは、はじめて『Ribbon』に触れる方のために、簡単にご本の紹介をお願いします。
利光さん この本は、鳥が春夏秋冬という季節を旅することで「世界はいつだってこんなに美しい」ということを教えてくれる希望のストーリーです。『HIBIYA COTTAGE』のオープンがちょうど春なので、春の場面をこのギャラリーで再現しているという感じで、店内ではお花を中心に鳥や蝶など春らしいものを飾っています。
――『Ribbon』の世界を書店の空間で表現されてみて、いかがでしたか?
利光さん 『Ribbon』出版後に開催した個展でも空間装飾をしましたが、本屋さんの店内を装飾したのははじめてです。書店だといろいろなものがあるなかで空間を作っていくので、バランスをとるのが少し大変でした。でも、私は本がすごく好きなので……例えばギャラリーのすぐ手前にある、ピンクが使われている表紙のみを集めた本棚とマッチするように色の使い方などを意識したりするのはとても新鮮でした。
――鏡のところでは写真撮影もできるのですね。
利光さん この鏡は最初から意識していて、ここで女の子たちに写真を撮ってほしいなって思って作りました。インスタとかにも上げてほしいな、と。このコーナーでは、座っておしゃべりしてもらったり、ここで休んでからまた違う本を見てもらったり……休憩の場所みたいに使ってもらえたらうれしいなと思います。
――女性が楽しめるギャラリーですね。
利光さん ただ絵を飾るだけのギャラリーにはしたくなくて。「インタラクティブ・コンテンツ」やパッケージ化したものも置いたりして、女性が「キャーかわいい!」と言いたくなるような空間にしたいと思い、女性目線で作りました。もちろん男性にもこの”カワイイ”を共感してもらえると嬉しいと思っています。
――いろいろなお菓子も置いてありますね。
利光さん このお菓子は、人気洋菓子店『ピネード』とコラボしたものです。お菓子は自分へのプレゼントにもいいですよね。鳥パッケージのお菓子は「今日は自分のために一羽買って帰ろうかな~」という感じで、使ってもらえたらうれしいです。誰かに贈り物を考えている方にも、おすすめです。食べ終わったらお部屋の飾りにも使えるといいなと思いながら、絵だけでなく形からパッケージを考えました。
――このギャラリーにいると、とっても幸せな気分になれます。
利光さん 人のために絵を描くときは、常にみんなに幸せになってほしいと考えています。実は、ふだん自分で描く絵は全然違ったりするんですよ。毒のある世界とかもすごい好きで(笑)。でもやはり自分の絵を誰かにプレゼントすることを考えたら、『Ribbon』のような絵になるのかなと思います。
――最後に、利光さんご自身はこの本屋さんを訪れたらどんなふうに楽しみたいですか?
利光さん コンセプトに沿って作られている本屋さんなので、今まで知らなかった本がたくさんあるんですよ。自分で選書するときは作家ごとに見ていったりするのですけど、ここはランダムに置かれていて、表紙も楽しめるし、知らなかった作家さんに気づいたり……たくさん買いたいなと思いました。「新しい発見の場所」みたいな本屋さんだと思います。
新名所、日比谷ゴジラスクエアもチェック!
本屋さんで楽しんだあとは、日比谷シャンテ入り口前広場にある「日比谷ゴジラスクエア」にも立ち寄ってみませんか? こちらも新・ゴジラ像が設置されたばかりの注目スポット。建物内には、ローソンチケット初の独立店舗『ローチケ HIBIYA TICKET BOX』もあるので、舞台のチケットなどを買うことができて便利ですよ。
なお『HIBIYA COTTAGE』では、店舗オープンにあわせたイベントなどもたくさん開催されています。この春はトレンドの街、日比谷にぜひ足を運んでみてくださいね。
Information
公式サイト: http://www.hmv.co.jp/fl/34/71/1/