都心から電車で約2時間。群馬県の南東部に位置する桐生市は、「西の西陣、東の桐生」と言われるほど、古くから織物の盛んな町として知られています。そんな桐生市に3月24日、新しいセレクトショップ『st company(エスティー カンパニー)』がオープンしました。老若男女の興味を引きつける伝統と流行が交錯する桐生市の、妄想日帰りデートプランをお届けします。
文・写真 日野晴未
歴史とトレンドが交錯する、
盛りだくさんエリア桐生!
まずは歴史的建造物と小さな店が立ち並ぶ本町通り沿いにオープンした『st company』からスタートです。国内外で活躍する建築家の山本和豊氏が設計した店舗は、工房付き老舗和菓子店をフルリノベーションしたもの。本館と別館からなる3層のユニークな構造で、建築男子のハートは鷲掴み。店の代表の環 敏夫さんはアパレル一筋40年。『PENNY RAIN(ペニー レイン)』や『ANTENNE DEUX(アンテーヌ ドゥ)』など、群馬県を中心に4店舗を経営する手腕家で、ファッション業界を活性化すべく攻めの姿勢を崩しません。
商店街側から見ると、普通の3階建て。でも奥は複雑な構造……。
商品はメンズ&ウィメンズで構成されているので、お互いのお洋服を選びっこ♡ もできちゃいます。1階(bekkan)の『shop in shop』のコーナーには、新進気鋭ブランドを扱う渋谷のショップ『ニド ア ドゥ』と、旅をコンセプトとする中目黒のショップ『ベストパッキングストア』が肩を並べます。文字通り、店の中に店があるのです。
メンズ垂涎のバックパックや、便利グッズも多数!
独自のセレクトも好感度高し。1階(honkan)では〈イレーヴ〉〈トーガ〉〈タロウ ホリウチ〉〈ラグ&ボーン〉など国内外のブランドが。
2階(bekkan)はバッグ&シューズのセレクトが充実。〈3.1 フィリップ リム〉〈ファビオ ルスコーニ〉〈ヤーキ〉などを取り扱う。さり気なくおねだりガールをするならココ!
3階(honkan)ではブランドとして初のインショップを構える〈ミュラー オブ ヨシオクボ〉〈コズミックワンダー〉〈ファセッタズム〉〈グラフペーパー〉などがラインナップ。また、3/31〜4/8まで、〈ハイク〉のポップアップショップも登場します。ファッションにうるさいメンズも納得の品揃え。
売れ筋商品が都心と異なることもあるので、狙っていたのに手に入らなかった個人的幻アイテムに出合える可能性もあるかもしれません。ほかにもミックスジュースをメインとしたジューススタンド『cafe』や、キッズルーム『kobeya』も完備。ファミリーで訪れてもOK! 『soraniwa』と名付けられた別館のルーフフロアでは、夏に向けて各種イベントを予定しているそう。楽しみ♪
人気パンや個性派ショップなど、
名物いっぱい、桐生の街散策!
続いてはショップで配布している「KIRYU GUIDE MAP」を片手に桐生の街散策へ。桐生駅や新桐生駅では無料のレンタサイクルがあるので、天気のいい日は自転車で街めぐりも良さそう。
パン好きの二人なら『工房チャツネ』へ。レーズンや季節の果物からおこした自家製酵母を使ったパンを販売。地元のカフェレストランにも卸している人気のパン屋さんで、予約も受け付けてくれます。
写真はすべて『工房チャツネ』。
店主こだわりのアウトドアアイテムが揃う
キャンプ好きの二人なら、アウトドアと旅をコンセプトに1年前オープンした『パーベイヤーズ』へ。元鉄工所だった開放的な空間には、オーナーの小林さんが偏った目線(?)で選ぶ ”御用達” アイテムを紹介。アウトドアはもちろん、日常生活にも使えるグッドデザインが勢ぞろい。夏キャンプの予定が盛り上がりそう。おいしいコーヒーも飲めますよ。
写真はすべて『Purveyors(パーベイヤーズ)』。